第4回辻静雄食文化賞には、ＮＨＫエデュケーショナル「きょうの料理」とＮＨＫ出版「きょうの料理」が選ばれ、選定委員会委員長の辻芳樹氏（辻調グループ代表）は、「21世紀の今日においても輝きを失わずに、外食だけでなく料理することの楽しさを追求した本番組は、世界中の料理番組を見ても類を見ない番組。」と講評した。
贈賞式に登壇した番組のシニアプロデューサー・大野敏明氏は「これまで番組で紹介した3万個にも上るレシピは、それぞれの時代を反映しています。今回この賞を受賞したことで、番組スタッフのモチベーションも上がっているので、今後ともご声援を宜しくお願いいたします。」と喜びのコメントを語った。
また、世界のガストロノミーと常に深いかかわりをもちながら、独自の世界観を表現していることが評価され専門技術者賞を受賞したレストラン「NARISAWA」のオーナーシェフ・成澤由浩氏は、「歴代の日本の食に携わってきた方々が積み重ねてきた、素晴らしい知識や知恵を今後は私が伝えていかなければならないと思っています。」とコメントした。
なお本贈賞式に関連して、代官山蔦屋書店3号館1階料理フロアでは「第4回辻静雄食文化賞記念フェア」が6月14日（金）まで開催中。歴代受賞者による書籍や、辻調グループのテキスト、創立者の辻静雄による幻の著作『フランス料理研究』（1977年出版）が数量限定で販売されている。
