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スタジオジブリが手がけた人気作品の1つ『紅の豚』(1992年公開)は、世界大恐慌時代のイタリア・アドリア海を舞台に、飛行艇を乗り回す空中海賊と、それを相手に賞金稼ぎするブタ(ポルコ・ロッソ)の物語。ポルコの「飛ばねぇ豚は、ただの豚だ。」、ジーナの「マルコ、今にローストポークになっちゃうから。あたし嫌よ、そんなお葬式」などのセリフはいまだに名言になっています。

その紅の豚に登場した、ポルコが乗っていたあの真っ赤な飛行機を彷彿させる飛行機に先日、めぐり合いました。しかも、紅の豚の舞台だったイタリアで!

場所は、イタリア・ミラノのマルペンサ空港近くにある航空博物館「VOLANDIA」。ここには、旅客機、セスナ、ヘリ、軍用機・・・イタリアの航空業界が歩んできて歴史や資料が展示、紹介されていました。

入口を入ってすぐ、赤いレトロな機体が天井から吊り下げられていました。思わず「ポルコの飛行機だ!」と叫びそうに・・・そんなことを日本人が誰もいないここで言っても意味がないだろうと思いとどまりましたが。

ここに展示されていたのは“Pitts S1T-GM Special”という飛行機。1984年生産のイタリア製です(意外と新しい)。ちなみに、ポルコが乗っていたのは「サボイアS.21試作戦闘飛行艇」。あと、イタリアの航空業界に貢献した人物で「アルトゥーロ・フェラーリン」が紹介されているのもうれしかったです。映画では、ポルコの元戦友で登場した実在人物でした。

VOLANDIAは、2010年秋に移転オープン。以前、別の場所にあったとのことです。ほかにも、飛行機好きなら満足できる展示で、大人向けシミュレーター、子ども専用プレイランドなどのほか、パネル紹介はイタリア語と英語の併記ですが、日本語のガイド地図もありました(無料)

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VOLANDIA
営業時間:10〜18時(4〜10月の土日祝は19時まで)
休館日:月曜日(11〜3月は火曜日も)
入場料:大人9ユーロ、子ども5ユーロ

(Reported by Aki Shikamam)
 

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