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(c)佐藤秀峰/漫画 on web/ http://mangaonweb.com/
これまでも「電車で本を広げて読むよりも、ちょっとばかりカッコいい気がする」という絶大なメリットを持つ電子書籍だったが、「電子貸本Renta!」では、6月25日よりデジタルならではの特性を持った電子コミックが登場した。その名も「ReComic」だ。

これまではハードの本をソフトにただただ落とし込んだものを以って「電子書籍」と呼んでいたが、それだけではつまらないと開発されたのがこの「ReComic」。
ページをめくって目で読み進めていく従来の漫画とは異なり、読者が端末をクリックすることで、コマやセリフが次々に表示され、ストーリーが進んでいく仕組みとなっているというのだ。
これにより、アニメや映画のように、人や車、背景を動かすことで臨場感を出したり、重要なシーンに色をつけて注目させるといった演出を可能にしているというのだが、果たしてどんなものなのか。
早速体験版を読んでみた。

配信第一弾のひとつとしてリリースされたのが、電子書籍のロイヤリティ収入が3700万とも1億とも言われている佐藤秀峰先生の作品「ブラックジャックによろしく」。
クリックをしてページを進めていくと…「吹き出しが出ない!いや、出た!ウォーすごい!」などと2ページ目にしてたくさんの感動を得られる。
 
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(c)佐藤秀峰/漫画 on web/ http://mangaonweb.com/

メシをミノタウロスみたいな顔でガツガツ食べる牛田さん!まるで動画のようにガツガツ。

動くだけが「Recomic」の魅力ではなく、色、視差効果による演出にも注目。白黒だったシーンに、たった一色増えるだけでこんな迫力を出せるなんて!

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(c)佐藤秀峰/漫画 on web/ http://mangaonweb.com/

佐藤秀峰先生も「“ReComic”は、動きがあり、自分で画面を触って参加できる感じが良いと思います。 もともと漫画は紙に特化した作りになっていましたが、デジタルの漫画表現ではコマという概念もいらなくなってくるのではないでしょうか。」と、マンガに新しい概念が吹き込まれることを示唆しています。


第一弾として、その他にはアトラス原作・沙垣長子画『デビルサバイバー2−Show Your Free Will−』、えのきづ著『琴浦さん』、うず著『しばいぬ子さん』のほか、善内美景著『わるいこと』、岡野史佳著『深紅のエスカ』、神代京子著『誰かが殺しにやってくる』など、計7作品の「ReComic」版が配信される。

「ReComic」になって、本よりも「読み進める」という感覚がリアルに得られるように感じた。今なら「ReComic」配信開始を記念して、第一弾の7作品すべてが1話無料となっているというから、受け取るだけのメディアに飽きた者達よ、急げ!そして端末をクリクリせよ!

電子貸本Renta!