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大阪の繁華街といえば、大きく“キタ”“ミナミ”に二分される。キタといえば、大阪駅や梅田駅があるエリアをさし、ミナミは道頓堀や難波あたりと言えばわかりやすい。特に、ミナミには、“食いだおれの街”大阪を象徴するおいしくて安い飲食店が多い。かの有名なくいだおれ太郎も、店こそ閉店したもののいまだに道頓堀にいて観光客の人気者だ。

そのミナミに最近、注目スポットがあると耳にした。その名も「ウラなんば」と言うらしい。

ウラなんばは、その名の通り、難波の裏通りにあたるエリアで、地下鉄や南海などのなんば駅の東側、千日前や日本橋エリアをさすそうだ。昔はキャバレーとしてにぎわい、今は若い店主たちによるこだわりの飲食店が集う「味園ビル」も有名だ。

大阪の観光ガイドブックなどでよく紹介される有名な飲食店は、ミナミの表通りなどによくあり、チェーン展開する店も多い。一方、ウラなんばには、居酒屋、バー、うどん・そば店、ラーメン店、お好み焼き・たこ焼き店、大衆食堂など、比較的小さな店がほとんどでチェーン店は皆無といっていい。初めて大阪を訪れるような観光客がこの辺りに行ってもまず道に迷いそうで、大阪に住む人間ですらそう頻繁に立ち寄るエリアとは言い難い。

だが、このウラなんば、気軽に立ち寄れる大阪らしい雰囲気が残り、常連客も多い。実のところ“知る人ぞ知る”エリアなのだ。

そのウラなんばで今年8月4日、バル・音楽ライブイベント『ウラなんば文化祭』が行われるのをキャッチした。昨年に続く2回目の開催とのことで、マップと5枚つづりのチケットを手にイベントに参加する51店舗もの飲食店の「文化祭メニュー」を食べ歩きながら、4ヶ所のライブ会場で音楽が楽しめるという。

一般的な大阪での食べ歩きに満足できない、大阪ファンのリピーターもぜひこの機会に「ウラなんば」でバルめぐり、ライブめぐりで楽しんでみてはいかが?
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ウラナンバ