セビーリャの中心部、旧市街にあるエンカルナシオン広場(Plaza de la Encarnacion)に2011年春、巨大なオブジェ “Espacio Metropol Parasol” がオープンしました。
このオブジェの大きさは、縦150メートル×横70メートル×高さ26メートル。実際、現地に行って見てみると、あまりの大きさにまずビックリします。地元の人々に聞くと “Setas de la Encarnacion” (エンカルナシオンのキノコ)という呼ぶほうがメジャーなようです。「えっ、キノコ!?」と思うかもしれませんが、確かに、その形をよく見るとそう見えなくもなく・・・
ここには、1階に生鮮食品売り場があるのをはじめ、地下には工事で発見された保存状態のいいローマ時代やアンダルス時代の家や塩漬け工場跡などが見学できる アンティクアリズム(ANTIQUARISM)があります。住居跡やモザイクがとてもきれいに残っていて、もし時間があればぜひ見学して欲しいスポット。屋上には展望台もあり、セビーリャの街が一望できます(※アンティクアリズム、展望台への入場は有料)
なお、“笠”の部分はポリウレタン加工の木でできていて、あの奈良・東大寺大仏殿を上回る世界最大の木造建築なのだとか。
セビーリャの旧市街といえば、石造りの建物が美しいことで知られています。その場所に突如、登場したこの巨大なキノコ、いやオブジェは、歴史的建造物とは不釣り合いといえばそれまでですが、インパクトは抜群。世界遺産に登録されているセビーリャ大聖堂や王宮(アルカサス)からも徒歩5〜10分ほどなので、機会あればぜひその迫力を目の当たりにしてみてください。
Espacio Metropol Parasol
(Written by Aki Shikama)