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スペインと聞いてまずイメージするのは、フラメンコ、闘牛、そして「白い村」ではないでしょうか。これらはすべてアンダルシアにあります。1年を通して降り注ぐ太陽の光、陽気な人々など、アンダルシアを訪れるとよりスペインらしさが堪能できます。

白い村は、ミハス、カルモナ、アルプハラ地方などが有名。近年、日本語の観光ガイドブックでも積極的に紹介されていて、白い村を訪れる日本人観光客が続々と増えています。鉄道が通っていない、路線バスに長く揺られて行くしかない小さな白い村でバッタリ日本人に会うと「いったいどうやって来たの?」とふと、聞いてみたくなることも(苦笑)

細い路地に並ぶ石灰で塗られた白壁の家々は、かつてアラブ支配だった面影を残しています。なぜ壁が白いのかというと、厳しい直射日光を避けるため。今でも、昼の14時ごろから17時ごろまで「シエスタ(昼休憩)」があり、個人商店や公共機関などは一斉にクローズドになります。

白壁の路地を歩くのはとても楽しい、見た目もとても美しいのは確か。でも、この白い村に数日滞在してふと、気づいたことがあります。「ハエ」が異常に多いこと!

その白い村に、スペイン国営のホテル「パラドール」がありました。パラドールは3ツ星以上の高級ホテル、にも関わらず、入口を開けた瞬間、ハエの集団が・・・フロントでチェックイン時にもハエが飛び回り、スタッフはまったく気にする様子もなく。そして、自分の部屋にもハエが数匹、飛んでいましたが、追い払おうにもナシのつぶてで、途中で諦めました。別のレストランで食事した時も、中庭の「パティオ」でロケーションは最高だったのですが、ハエが飛んでいてムードが半減しました。

外を歩いている時、石灰を壁に塗る職人さんを見かけました。観光地でもあるのでこまめに手入れはしているようです。ですが、水回りなどはいったいどうなっているのか、そんな疑問が拭えませんでした。

白い村に滞在する時の注意として、虫嫌いな人はもちろん、潔癖症の人も、ハエ除けスプレーの持参、もしくは現地調達を強くオススメします。

(Written by AS)