「笑顔」。２０代の頃、故・横山やすしさんや宮川大助・花子さんらのマネージャーを経験し、現在は、人材活性プロデューサーとして年間３００回を超える講演・研修をプロデュースしている大谷由里子さんはいつも笑顔だ。“笑い”を用いたユニークな人材育成方法は定評がある。そして、後進の指導の傍ら、自らも講演活動を精力的に行っている。

Nicheee！内で【通推薦！ネクストブレイク芸人】コーナーを担当している筆者は、とにかくお笑いが大好き。しかし、伝説だらけの横山やすしさんのマネージャーだったと聞くと、「さぞかし大変だっただろう」と思わざるを得ないのだが…。

大谷さんは、男女雇用機会均等法がまだ無い時代に、女子大を出て２２歳で『吉本興業』３人目の女子マネージャーとなる。ほどなくして横山やすしさんの担当になるのだが、その大変な日々は大谷さんの著書・吉本興業女子マネージャー奮闘記「そんなアホな！」（朝日文庫）に綴られている。大谷さんが他の担当芸人さんのところに行こうとすると、嫉妬することもあったなど、寂しがり屋なやすしさんの一面が伺い知れる。

大谷さんは３年で寿退社をするのだが、やすしさんはお祝いにど派手なグリーンの冷蔵庫をプレゼントした。その理由を「絶対に毎日使うもんや。しかも朝から晩まで使わなあかんやろ。これで毎日、嫌でもわしのこと忘れられへんやろ」と言っていたそうだ。

また、「わしが死んだら、おまえがわしのことを書けよ。わしの今の言葉、メモっておけ。わしが死んだら書くんやぞ」と、よくメモを取らされていたのだとか。

「忘れないで」

横山やすしさんのメッセージに胸が熱くなり、考えさせられた。

これらの様々な経験が、今の大谷さんの活動に活かされている。大谷さんのメッセージには、笑って生きるヒントがいっぱいだ。「人前で喋りたい。人前で話せるようになりたい…」そんな方には、とっておきのイベントがある。大谷さんがスポンサーとなって行っている年に一度のイベント。優勝賞金１００万円の「全国・講師オーディション２０１４」。来年に向けて、今から腕を磨いてチャレンジしてみては？

大谷由里子の公式ＨＰ ケセラセラ：http://www.yuriko-otani.com/