山のトイレ事情は深刻である。
「高冷地の為汚物は分解されません。トイレットペーパーは便器に捨てずに外付けの箱の中に捨てるべし。」
「分解されない汚物は貯まるとヘリで下界に降ろします。お金がかかるので宿泊者以外は使用料100円を払うべし。」
「山では水も貴重な資源です。水洗トイレじゃなくても我が儘を言わず平然と構えるべし!」
山のトイレにはアンモニアの刺激臭で眼を開けていられないほどの強者もいる。昨今の山ブームに於いて汲み取り式のトイレなんぞ使ったことのない山ガール達にとっても悩みのタネの一つであろう。山オンナのトイレシュランとは、筆者である山暦5年目の「あたい」が訪れた山に設置されているトイレについて11段階評価で☆を付けていく一大プロジェクトなのである!
【黒岳のトイレ】
評価:☆☆☆☆☆
使用日:2013年8月14日
北海道の大雪山系にある黒岳。黒岳は一番近い層雲峡登山口からロープウェイとリフトを使えば二時間も掛からずに登れる山である。
そんな黒岳にある黒岳石室(いしむろ)避難小屋に、想像を絶する素晴らしいトイレがあったので紹介したい。
いざトイレ小屋の中に入ると扉から想像して個室が異様に大きい感じがする。
そんな個室の扉を引くと、正面にトイレの便座。隣には男性用小便器。
そして小便器の隣に
!?
じ、自転車!?
でもタイヤが付いてない!
前に20回転、後ろに10回転、終了。
ってなにこれー!
黒岳のトイレはバイオトイレ。バイオトイレはと、バクテリアのちからを使って低温の高山では普通は分解されないし尿を分解する、自然にやさしいトイレなのである。
しかし、バイオトイレは使用後撹拌をする必要があり(以前書いた南岳のバイオトイレはスイッチを押して電動で撹拌していた)、その撹拌をする作業を助けるのがこの自転車だったのだ!
バイオトイレはし尿を分解するので臭いがない。そしてトイレットペーパーも分解するので、便器の中に捨てて良いのである。
すごい!北海道の山トイレ、本気度がハンパない!
この自転車が各個室にもれなく付いていて、大便器を使った人たちはみな一様に自転車にまたがり、今日もバクテリアが元気に働いてくれるよう前後に漕ぐのであった。
☆ トイレットペーパーあり。 1点
☆ 扉の鍵が壊れていない。 1点
☆ 便器が汚れていない。 1点
☆ 虫がいた 0点
☆ 山のトイレの基本を超越している。 1点
☆ トイレに対しての工夫がハンパない 3点
☆ 信じられない!無臭! 1点
計8点
いや〜トイレって、本当にいいものですね。
ここは 風力発電と太陽光発電の電力で 温めて
微生物を 活発するような システムでしたけど
設計時の 人数より 最初から 多いので 当然 分解より
多いので 汲み取りに なっていて
風力発電も 羽が壊れ 充電用のバッテリーも 充電しなくなってた 一昨年は 2週間に 一回ぐらいの 糞尿にまみれた おがくずの 交換を してました そのおがくずを 9月末に ヘリコプターで 下界へ 下ろすんです