実際6割近くの人が、自分は太りやすい体質だと実感し、そのうちの約7割がダイエットに失敗をしている人だということが、あるアンケート調査で明らかになった。
でも、この「太りやすい体質」を変えられるとしたら、どうしますか?(Photo by Tobyotter)
EPA-PR事務局で行われた調査によると、59.8%の人が、自分は太りやすい体質だと実感していることがわかった。男女別では、男性全体(54.7%)、女性全体(65.0%)と女性の方が太りやすいと感じている。
また、太りやすい体質だと実感している人に、太りやすくなった年齢を聞いたところ、平均30歳から太りやすくなったと実感している人が特に多いこともわかった。
年齢と共に太りやすくなると感じる理由はいくつかあるが、脂肪を燃焼させる働きをもつ「褐色脂肪細胞」が加齢によって減少しているのも理由のひとつだ。
しかし、この褐色脂肪細胞は増やすことができるという。
一般に血液をサラサラにする効果があるとされ、青魚(いわし、まぐろ、さば等)に多く含まれるEPAだが、こちらを摂取すると褐色脂肪細胞を増産させ、痩せやすくなるという研究結果が発表され、世界から肥満がいなくなるかも、という期待を寄せられているのだとか。
EPAと褐色脂肪細胞との関連を研究しているのは、脂質栄養学会で京都大学教授の河田照雄氏。
実験において、日本水産株式会社(ニッスイ)が提供するEPA含有魚油をマウスに投与したところ、その他のマウスに比べ、体重増加及び体脂肪蓄積が抑制されることが明らかになった。
また、動物の体内に存在する脂肪細胞には、脂肪酸を分解する褐色脂肪細胞(BAT)と、中性脂肪を蓄積する白色脂肪細胞(WAT)があるのだが、EPA含有魚油投与群では、BATのみならず驚くべきことにWATにおいても、エネルギーを放散するタンパク質(UCP1)の発現量が増加することが新たに確認された。
つまり、EPA含有魚油は、二つの脂肪細胞においてエネルギー消費を促す可能性があるのだ。
EPAを含む食品を摂ることが、痩せやすい身体をつくるための第一歩ともいえるのだが、忙しく不規則になりがちな生活の中で、EPAを多く含む「青魚を食べる」ということは、実は野菜を食べる以上にコストもかかるし手間もかかることでもあり、なかなか定期的に摂取することは難しいのではないだろうか。
近頃ではこのEPAを手軽に摂取できるドリンクタイプの製品なども出ているので、「今の生活を改善するのは難しいけれど、肥満は気になる」という方はぜひチェックしてみてはいかがだろうか。
ちょっと先の未来では、もう肥満は万人の悩みではなくなっているのかも・・・。
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