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くいだおれの街、大阪。人気のコナモンをはじめ、グルメを求めて大阪を訪れる観光客はあとを絶たない。日本を代表する「食」文化のルーツを探り、大阪がすごい理由をまとめてみた。

■ 元祖「たこ焼」はソースなしが基本
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コナモンの代表格、たこ焼。そのルーツは、ちょぼ焼き・ラジオ焼きといわれ、1935年(昭和10年)ごろ、そこにタコを入れたのが今もある大阪・西成区のたこ焼チェーン「会津屋」だ。会津屋のたこ焼はだしとしょう油で味付けされ、ソースはかけずそのまま食べる。たこ焼きにソースをかけるようになったのは戦後、ソース会社が「たこ焼用ソース」などを発売し出してからだという。

■ 関西は「パン派」多し “厚切りトースト”を好む

関東は8枚切りが一般的だが、関西では4枚切り、5枚切り・・・がスーパーなどの売り場で大きく幅をきかせる。実際のところこの差は不明のようだが、関西に住む筆者は「厚いほうが1枚でお腹いっぱいになって満足」「パンのモチモチ感をしっかり味わえる」のでは・・・などと考える。ちなみに、総務省による品目別消費調査(2005〜7年)によると、パンと食パンの消費量は1位がいずれも京都市で、大阪市は7位と9位、奈良や神戸も上位にランクイン。

■ 「回転寿司」発祥は大阪です

寿司がレーンをクルクル回る「回転寿司」は、いまや日本にとどまらず海外でも見かける光景。この回転寿司は大阪が発祥だ。1958年(昭和33年)、近鉄布施駅前に「廻る元禄寿司」1号店がオープンし、ビール工場のベルトコンベアをヒントに考案されたという。その後、1皿100円などの回転寿司が次々と登場。「無添くら寿司」「あきんどスシロー」などは大阪に本社を持つ全国チェーンも。

■ いまや世界共通「カップヌードル」

1958年(昭和33年)、世界で初めて量産化されたインスタントラーメン「チキンラーメン」は、日清食品の創業者・安藤百福が開発して販売したのは有名。それまでの中華そばから“ラーメン”という言葉を全国に普及させるキッカケにもなった。1971年(昭和46年)には「カップヌードル」も登場。いまや世界中で食べられるカップヌードルは、まぎれもなく大阪が発祥の地なのだ。

■ 大阪の味「ミックスジュース」 全国制覇の日も近い?
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大阪の喫茶店で、昔から定番メニューの「ミックスジュース」。なんでも混ぜるのが好きな大阪らしく、リンゴ・ミカン・バナナなどのフルーツと牛乳に氷を入れてミキサーにかけるミックスジュースは2000年代初め、大阪の企業「サンガリア」が缶ジュース「みっくちゅじゅーちゅ」を商品化したことで全国区に。京阪・淀屋橋駅が1号店の「ジューサーバー」も近年、どんどん関東に進出している。


(Written by AS)


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