ヨーロッパで人気のリゾート地「コスタ・デル・ソル」の玄関口として知られる都市、スペイン・マラガ。年中を通して温暖な気候で太陽が眩しく、美しいビーチも海岸沿いに点在する。特に、どんより雲のはっきりしない天気が多いイギリス、寒さが厳しい北欧などからこのコスタ・デル・ソルに太陽を求めてやってくる。特に、8月のバカンス時期は、それらの方面から大挙して押し寄せるほど多いという。

そんなマラガの駅と空港を利用してみて、ちょっと驚いた。

まず、マラガ・マリア・サンブラーノ駅。2007年12月に高速列車「AVE」が開通したのに合わせ、駅舎もリニューアルされ、モダンな内装に変わった。ガラスをふんだんに使った駅舎内には太陽の光が差し込んで明るい雰囲気。しかも、鉄道駅の機能とともにショッピングモールになっていて、「ZARA」「ZARA HOME」「H&M」などのファッション、おもちゃ、家電量販店などが入店し、2階にはスペインのご当地グルメが味わえるバル、マクドナルド、スターバックス・コーヒーなどがある“フードコート”もある。

また、スペインは高速バスも発達している。その高速バスターミナルがこの鉄道駅の真横にあるのも、すぐ移動できて便利だ。

そして、マラガの空港に行ってまたビックリ。ターミナルが、世界の空港でもまれに見るほど近代的だった。3つあるターミナルのうちの最も新しい第3ターミナルで、書籍『世界の美しい空港』（宝島社）にも紹介されている。スペイン語・英語。ドイツ語が併記された案内表示、ずらりと並ぶチェックインカウンター、保安検査場を抜けてからのエリアも、さすがアートの国・スペインらしくセンス抜群だった。

マラガといえば、あのパブロ・ピカソが生まれた街でもあり、ピカソの生家やピカソ美術館もある。グラナダやリゾート地への通過点でもあるが、市内観光もオススメだ。今回、紹介した駅や空港もぜひチェックしてみてほしい。

Malaga-Costa del Sol Airport - Aena Aeropuertos

（Written by AS）