この、中世のたたずまいが直に感じられるパラドールに、ぜっかくなのでちょっと奮発して泊まってみました。場所は、アンダルシアにあるアルコス・デ・ラ・フロンテーラです。
アルコス・デ・ラ・フロンテーラは、絶壁の上に白壁の家々が連なる典型的な「白い村」です。セビーリャから1日たった2本(休日は1本)しかないバスで約2時間、新市街のバスターミナルからタクシーで向かいました。スペイン語は分からないけど「パラドール」と言っただけで簡単に通じました。さすが!
そのパラドールは、街の中心部に位置するカビルド広場に面して建っていました。基本、どの街でも“一等地”にあるのが、パラドールの特徴。アルコスではかつて司教館だったのを改装して3ツ星ホテルとなっていました。
チェックインして客室に案内され、中に入ってビックリ、中世の雰囲気をそのまま生かしつつ、高級感がただよっていました。そして、テラスに出るとアンダルシアの大平原が広がる“絶景”が広がっていて、ただただ感動。テラスにあるベンチに座ってしばらくその景色を眺めていてもいつまで経っても飽きません。
中庭のパティオには井戸もあり、ここにもテーブルと椅子が置いてあるので休憩できます。また、パラドールに宿泊せずとも、レストランは誰でも利用でき、絶景が望めるテラスもあるのでオススメ。もちろん、その土地の郷土料理も味わえますよ。
久々にバスタブのある風呂にのんびり浸かり(ヨーロッパのホテルはシャワーのみが多い)、広々としたダブルベッドに横になり、贅沢で優雅な滞在を堪能しました。もしも城や宮殿を改装したパラドールなら、中世の“お姫様”気分が味わえる・・・スペイン全土に現在、90以上のパラドールがあるようなので、他のパラドールもぜひ泊まってみたいものです。
ちなみに、今回の宿泊代金は、ダブルルームで1泊2万円強。1部屋分なので2人でシェアすると半額になります。中世のたたずまいを残しつつ、近代的な設備がそろっているので快適なホテルライフが過ごせます。
イベロ・ジャパン
(Written by AS)