ベルギーの首都ブリュッセル、この地名を聞くとまずパッと思い浮かぶのは、あの「小便小僧」の像ではないだろうか。
もちろん、小便小僧の像は、ブリュッセルに存在する。現地では“Manneken Pis”といい、世界中から観光客が集まるスポットだ。しかし、実際に行ってみると「あ、こんなもんか」と思ってしまうほど小さいのも事実なのだが。
小便小僧がなぜ世界中の人々から愛され続けているのか、その理由はさまざまある。
まず、小便小僧は“ブリュッセルの最長老市民”の肩書きを持つ。別名“ジュリアンくん Petit Julien”ともいい、1619年に造られた。当時はそれほど有名にもならなかったが、いつの間にかブリュッセルのシンボル的存在となっていった。そして、ルイ15世の酔っぱらい兵士がこの小便小僧を盗み出した時には市民のデモが起こり、王は謝罪のため、小便小僧に金のししゅうが入った宮廷服を贈った。これを機に、今でも事あるごとに世界中から衣装が小便小僧に送られてくる、「世界一の衣装持ち」となったのだった。
小便小僧の衣装は、ブリュッセルの有名観光スポット、グランプラスに面する「王の家」に展示されていて、中には日本の衣装もある。
ちなみに、Jeanneke Pis という小便小僧の妹版もブリュッセルに存在する。女の子が小便をしている像で、1987年に突然登場したという。かつてあの寅さんが「…粋なねえさん立ち小便」という迷セリフを言ったそうだが、ここはブリュッセルの下町、お嬢さんが座っているのはパロディにしか見えないが、造りは立派なので立ち寄るとなかなか楽しい。
(Written by AS)
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