女子とテレビ番組やDVDを観ているとき、話題として切り出すべきかどうか悩むことの一つに、「この女優をホメていいのか」という問題があるだろう。
男性の俳優をホメるのはまだいい。彼女が嫌いなタイプの男でなければまず機嫌を損ねられることはないのだが、女優・女性芸能人は危険だ。和やかな空気から一転、一撃で不機嫌にさせる地雷があちこちに転がっている。
一切合切女の話をしないのもいいだろう。しかし、彼女の方から切り出してくることもあり、それにただ相槌を打つだけもつまらないので、話を盛り上げようと他の芸能人を引き合いに出すやとたんに気まずい雰囲気に変わったりする。
「篠田麻里子のことはホメるのに、小嶋陽菜はダメなの！？」みたいな驚きとともに、地雷の傾向がつかめずこれまでに多くの悲劇が引き起こされてきたことだろうと思う。
どうやら「女に嫌われる女」を避けるだけでは防ぎきれないこの「女優ホメて雰囲気一転」現象。
この現象を何度も味わっていく中、ひとつの仮説にたどり着いた。それは、男子の女優への好意の度合いを感じ取って、その女優をホメたことよりも、その根底にある好意にムカついているのでは、ということだ。つまり単に嫌いな女優より、女子には嫌われがちだが男子には好かれがちな女優が危ないということだ。
そこで、１６歳〜３４歳までの男性に好きな女優を、同年代の女性に嫌いな女優についてアンケートを行った。
また、近頃話題に上がりやすい芸能人、という意味で、秋のドラマに主役格で出演している女優２３人に選択肢を絞り、そのうち特に好き、嫌いである５人を選んでもらっている。
まずは男子が好きな女優、女子が嫌いな女優について。
上位１０名を掲載する。
【男子が選ぶ好きな女優】
（エフプレス調べ 16〜34歳男性 n=76）
【女子が選ぶ嫌いな女優】
（エフプレス調べ 16〜34歳女性 n=131）
あっちゃんのためにフォローをしておくと、こういったアンケートでは対象者のネームバリューも大きく影響していて、露出が多ければ多いほどファンもアンチも生まれやすい。今回の調査では行っていないが、女子が選ぶ好きな女優のアンケートをとったのなら、前田敦子も剛力彩芽も上位にランクインしていただろう。
とはいえ、男子は彼女の前ではとりあえず上記に挙がった女優をホメるのをぐっと堪えるべきだということがわかった。
前述のとおり、「女子には嫌われがちだが男子には好かれがちな女優が危ない」ことに基づいて、男子が好きな女優として選んだ人数の割合（ここでは“スキ率”とした）と女子が嫌いな女優として選んだ人数の割合（キライ率）の結合確率を割り出してみた。
つまり、下記のランキングが「女子には嫌われがちだが男子には好かれがち」な女優で、女子の前でホメるのが最も危険だということになる。
【女子の前でホメてはいけない女優】
ここで驚くのは、男子なら誰でも動物的本能が働いて避けてきたであろう「女の前で長澤まさみの話は絶対NG」という鉄則が、まんまと調査によって明らかになったことだ。
弾ける表情と脚線美に強烈な魅力を持つ彼女のおかげで、長澤まさみどころか永沢君の話題を出すのもはばかられるほどだ。これが証明されたのである。
また、アンケートでは同じ経験を持つ男性にその時の状況を聞いてみた。
◆奥さんと真逆のスラッとした戸田恵梨香を綺麗で細さをほめたら奥さんが不機嫌になった。
（２８歳 大阪府）
◆彼女に長澤まさみがタイプだと言ったら、「趣味が悪い」と言われ怒られてしまった。
（３３歳 長崎県）
◆AKBかわいいを連発してたら、あなたとはもう秋葉原には行きたくないといわれた。
（３１歳 埼玉県）
一番目の回答にもあるが、その女子が持っていないものをホメるのはご法度かもしれない。相手の特徴をみて、出方を考えるのも重要なようだ。
１１月も半ばがすぎ、秋のドラマも後半戦。女子の前では気を引き締めて言葉に気をつけていこう。
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（Written by 笹川太志）
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