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“杜の都”仙台の新たな「旅」スポットを紹介するシリーズ(全6回)。第1回目は、東北銘菓として知られるずんだ餅から進化した「ずんだスイーツ」の最新情報をお届けします。

仙台をはじめ、東北のお土産として定着しているずんだ餅。ゆでた枝豆をすりつぶし、砂糖や塩で味付けして餅や団子に絡めて食べる、昔ながらの甘味です。東北ではお盆の時期におはぎとともに出されるのが夏の風物詩でもありました。地域や家庭によっても味が微妙に違うのも特徴で、枝豆はヘルシーで体にいいイメージもあります。

東北の駅や空港などのお土産店には、ずんだ餅は必ずと言っていいほど売られています。その定番ともいえるずんだ餅から“進化”したさまざまな「ずんだスイーツ」が味わえるのが、JR仙台駅構内にあるお店『ずんだ茶寮』です。

メニューには、ずんだシェイク、ずんだロールケーキ、ずんだプリンなどが並んでいます。ずんだシェイクは見た目こそふつうのシェイクですが、ほのかに枝豆の色がして味もずんだの味をわずかに感じました。ずんだロールケーキはというと、ずんだと生クリームがピッタリ合って思わず何個も食べたくなりそうな味。ずんだプリンもほんのりずんだ味が控えめな甘さとマッチしていました。

『ずんだ茶寮』によると「東北のずんだ餅を気軽に味わってほしい」と、洋スイーツにアレンジして開発したのがキッカケといい、いまや老若男女に幅広く定着。観光客や出張帰りのビジネスパーソンがお土産に買い求めるのをはじめ、地元の人々も休憩がてらフラッと立ち寄るスポットとして人気だそうです。

この店舗は売店兼カフェになっていて、イートインも可。中には、出張帰りで新幹線に乗る前にずんだプリンやずんだ餅のプチサイズなどを買い求め、新幹線車内で食べる人もいるのだとか。持ち帰り用のずんだロールケーキ、ずんだチーズケーキなどもあり、行列ができることもしばしば。アクセスしやすい場所でもあり、ぜひ一度立ち寄って「ずんだスイーツ」の食べ比べはおすすめです。

ずんだ茶寮 仙台駅西口1階店(JR仙台駅構内1階)
営業時間:8:00〜21:00(カフェは9:00〜)
定休日:無休

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(Written by Aki Shikama)