震災以降、地方を元気にすることが日本の元気につながるとして、地方への注目もさらに高まっている。デパートで開催される地方物産展は強い集客力を誇り、B級グルメのグランプリを競う「B1グランプリ」も年々出展数、来場者数が増加。また自治体のアンテナショップも過去最高の店舗数となっている。
その波は、商品の入れ替わりが激しいコンビニも同じようだ。
地方の味をその地域限定で販売することはよくあることだが(いわゆる地産地消)、それを全国で展開すると、あっという間に売り切れるという。ただし、地域の食材を扱うには、供給量の問題にぶつかり、なかなか全国展開にすることは容易ではないようだ。
そんな中、コンビニ業界でもいち早く地産外商に乗り出していたのがローソンだ。昨年より地方の郷土料理を参考に、食材や製法にこだわったおにぎり「郷土(ふるさと)のうまい!」シリーズを登場させた。期間と販売量を限定にすることで全国店頭(2013年9月末:10,247店、ローソンストア100除く)での発売を可能にした。地元の味を再現するために素材や製法にこだわっていることから、おにぎりが200円以上と高額商品だが、着実に売上を伸ばしており、販売期間終了前に完売することもあるから驚きだ。
ちなみに、11月12日(火)から期間限定で発売されたのは、「新潟のうまい!さけとたらこ酒粕漬 八海山酒粕仕込み」(税込:240円)、「広島のうまい!牡蠣めし」(税込:240円)のおにぎり2品と、「郷土のうまい!三陸の幸あっだげ弁当」(税込:550円)の3商品。
この値段だけあって本格的だ。
「新潟のうまい!さけとたらこ酒粕漬 八海山酒粕仕込み」は、限られた取引先にしか卸さないという貴重な八海山の「酒粕」で漬けたさけの切り身とたらこを具にした贅沢品。
「広島のうまい!牡蠣めし」も名前通りの広島県アサムラサキ社のかき醤油、広島菜、刻んだ牡蠣を混ぜ込んだ炊き込みご飯にぷりぷりの広島県産の牡蠣を一粒まるごとが贅沢に入っている。
「郷土のうまい!三陸の幸あっだげ弁当」は、脂がのった三陸産の「サンマ開き唐揚げ」、骨まで食べられる「サンマ生姜煮」などの海の幸、国内初の銘柄鶏として知られている南部どりを使用した「南部どりの肉団子」など、ありったけの三陸の幸を詰め込んだこれまた贅沢なお弁当となっている。
いずれも期間・数量限定だが、各地の郷土の食材を味わういい機会でもあり、また、郷土を知る人にとっては、故郷を懐かしくなるに違いない。
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