「週刊少年ジャンプ」で、大人気連載中『ハイキュー!!』。そんな『ハイキュー!!』のテレビアニメ化が決定となり、2014年4月から放送される。高校の男子バレーボール部舞台に、技術はないがジャンプ力はズ抜けて高い日向翔陽(アタッカー)と、天才プレイヤー影山飛雄(セッター)とのデコボココンビが躍動するスポーツ漫画だ。あの躍動感や臨場感が今度はアニメで楽しめるということで、放送日が待ち遠しい。
今回は、テレビアニメ化を祝し、「ハイキュー!!」のNicheee!特別企画、
〜“変人速攻”って、ありえる?〜
の徹底考察を行いたいと思います。
この漫画のメインとなる2人のキャラクター、日向と影山。
日向は、バレーボールの基礎的な技術面では周り選手に劣るが、類まれな瞬発力と跳躍力が武器で、“小さな巨人”を思わせるとてつもないジャンプ力で、コートを駆け巡る。
影山は、圧倒的なセンスを持ち、バレーボールには人一倍厳しい。セッターとしての実力はトップクラスで、ピンポイントで上げられるトスが武器。
◆“変人速攻”とは
バレーボールの“速攻”=“クイック攻撃”のこと。山なりの長いトスではなく、セッターの近くで“ふぁ”っと上げられた短いトスを素早く打つことだ。トスが空中にある時間が短いため、セッターにボールが入るともに、アタックモーションに入る。これがバレーボールでいう、一般的な速攻だ。
そして、“変人速攻”とは、言うなれば日向と影山の必殺技的な攻撃だ。これはアタッカーである日向が、セッター影山から上げられるトスを見ないで打つ、超人的、いや変人的な速攻攻撃なのだ。(※日向は目をつぶったまま)
普通、クイックの攻撃をするアタッカーは、たとえ短いトスだとしても、セッターから上げられるトスをしっかり目で追い、ボールを叩く。これはクイックに限らず、どの攻撃にも言えることだが、アタッカーがボールから目を離してしまうと“空振り”をして、そのまま失点に繋がってしまうことが多いからだ。
また、トスを見ないで、目をつぶったまま、打つことで、相手のブロッカーは予測がつかず、なおかつ120%の力でボールを叩くことが出来る。
現実のバレーボールで“変人速攻”が可能なのか――?
バレーボール経験者である、ライターマツリの見解は…
“変人速攻”は…可能!!
“トスを見ないで打つ”そんなことが可能なのか――。
『ハイキュー!!』の漫画内では、セッターである影山の精度が高いトスがそれを可能にしている。アタッカーの日向は目をつぶったまま、手を振りきり、速攻を打つが、影山はその打点のピンポイントにトスを上げているのだ。
よくスポーツ漫画では、必殺技などは誇張されて描かれてしまうことは多いが、『ハイキュー!!』のこの変人速攻は“精度の高いトス”と“セッターを信じるアタッカーの気持ち”さえあれば、現実でも可能である。実際にやるとなると、かなりの回数、失敗するかもしれないが、決して不可能ではない。アタッカーの入るタイミングと、打点の位置を少しずつ調整していくことで、偶然的に成功する時は必ず来る。
“変人速攻”は…可能!!
(written by マツリ)