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昨今の“鉄分”が不足しがちな日本人女性に向け、オーストラリア産牛肉をアピールする『鉄美人』プログラムが、2011年から展開されている。主催は、MLA豪州食肉家畜生産事業団(以下、MLA)。これまで国内の食肉・食品業界で“オージービーフ”に携わる女性たちと、オーストリアの肉牛農場で働く女性たちの交流イベントなどを国内外で行ってきた。

今回、来日したオーストリアの肉牛農場で働く“豪州女子”たち、関西の食肉・食品業界で働く“関西女子”が、大阪・梅田に集まって夕食会が開かれた。もちろん、メインディッシュはオージービーフだ。

夕食会の冒頭には、在日20年というMLAのメラニー・ブロック駐日代表が流ちょうな日本語で挨拶して乾杯。その後、オーストラリアの肉牛農場などが映った画像をアルバムやスマートフォンの画面で見せ合ったり、意見交換をしたりしていた。オーストラリア英語、しかも地方在住者が多く、意思疎通がなかなか厳しい場面も見られたが、同じ女性、同じ“食肉”に関わりながら仕事をする身として直に交流できる機会とあり、大いに盛り上がっていた。

オージービーフは、国産牛肉などよりも赤身が多く、その分、鉄分が多い。今回、オージービーフのステーキやローストビーフなどがふるまわれ、ボリュームはもちろん、そのジューシーな味わいに皆、大満足の様子だった。

豪州女子の1人が「オーストラリアの農場で働くのは“男女平等”とはいえ、自分ががんばればチャンスがどんどん広がる」と語っていたのも印象的だった。日本の食肉業界は、まだまだ男性社会。とはいえ、スーパーマーケットやレストランなどの現場で購入する、飲食する立場となると女性が占める割合はかなり大きい。MLAが進める「鉄美人」プログラムが今後、オージービーフの日本での普及とともに、働く女性たちがこの業界で飛躍する足がかりにもなる予感がした。

数ある牛肉の中でもヘルシー、かつ“美人”“キレイ”になる要素を含むオージービーフ。改めてぜひ、味わってみてはいかが?
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MLA豪州食肉家畜生産者事業団

(Written by Aki Shikama)