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32年間続いた人気番組「笑っていいとも!」が来年3月をもって終了する。それに続くように長寿番組や人気番組終了の噂がささやかれている。
それと同時に、最もテレビに勢いがあった時代を支えた大物芸能人たちの、芸能界引退も意識されるようになってきている。

例えば、明石家さんまは2011年7月放送の関西テレビ「さんまのまんま」で、60歳で引退しようと考えていることについて言及。

さんまが「60歳引退宣言」をした同じ年、盟友であった島田紳助氏が芸能界の引退を表明。
司会を務めていた日本テレビ系「行列のできる法律相談所」やテレビ東京「開運!何でも鑑定団」、春・秋の特別番組「オールスター感謝祭」などは、同氏の引退とともに終了することなく、司会を変えて現在も続いている。大げさな表現だが、島田紳助氏のポストを継いだといえるだろう。

そこで、現在活躍中の大御所タレントがもし引退してしまったとき、そのポストは誰が継ぐことになるのか。アンケートを行って未来のテレビを占ってみた。

◆下が育たない!リアクション芸人後継者問題
 
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まだまだ引退を考えるには早すぎるかもしれないが、出川49歳、松ちゃん50歳、竜さん52歳と意外にも「アラフィフ」の3人。
50歳だというのに、「リアクション芸人」といえば未だに真っ先に名前が挙がる2人と、何かしら行動を起こすたびに引退を噂される松本人志さんについても聞いてみた。

3名に共通して言えるのは、1位となったタレントとなんとなく師弟関係にあること。
ポジション的な意味での後継者というよりも、伝統芸能にみる「2代目」みたいな意味合いの後継者が挙がってきてしまった。
「熱々おでんを食べる」「ザリガニとキスする」「鶏肉を体中に巻きつけてワニのオリに入る」といった、リアクション芸の演目が後世に保存できるかどうかは、「ポスト“出川”」にも「ポスト“上島”」にも名を連ねる狩野英孝さんの手にかかっていそうだ。


◆ギネスにも登録された「生放送の帝王」 空いたポストに飛び込むのは・・・?
 
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ラジオ文化放送のアナウンサーからはじめ、平成元年より放送開始した日本テレビ「午後は○○ おもいッきりテレビ」で人気司会者の地位を築く。2006年には「一週間で最も長時間、テレビの生番組に出演する司会者」として、世界一背の高い人や、1分間で142個の卵を頭突きで割るような人々と共にギネス・レコードに名を連ね、実業家としても絶大な影響力をもつみのもんた氏。
騒動が重なり、後継者が意識される同氏だが、誰が次代の帝王となれるだろうか。
ここは、「好きな司会者ランキング」で1位しかとったことのない上田晋也さんを抑えて、アナウンサー出身の宮根誠司さんが圧倒的に票を獲得。
同じように日本テレビ系昼帯の司会として活躍中、コメディの素養も持ち、いい意味でウザい宮根さんなら、確かに珍プレー好プレーのナレーションをしたら面白そうだ。

地球の支配者が恐竜から人類に入れ替わったように、未来のテレビでは全く別の生態系が展開されているかもしれない。
第2、3のタモリやさんまが現れるにしろ現れないにしろ、未来のテレビにはある種の“進化”をしていることは間違いない。

(Written by 笹川太志)