ヨーロッパに滞在中、いくら旅行とはいえども1週間を超えるとさすがに日本食が恋しくなってきます。パリやローマなどの大都市だと、街中で日本料理店を見つけるのはさほど難しくないものの、海外での日本料理は寿司をはじめ“高級料理”であり、その価格もランチで2000円を超えることも珍しくありません。円安ユーロ高だった当時、それらの日本料理店はあまりに敷居が高すぎました。
外食もままならない中で、イタリア・ミラノの街でスーパーマーケット『カルフール』に立ち寄った時に、ショーケースの中に「寿司パック」が並んでいるのを見つけました。
それらの寿司パック、パッケージに”NARITA””KYOTO””GINZA”などとあります。値札を見ると”TOKYO””OSAKA”などの商品もあるようでした。”KYOTO”というと、京都らしい寿司がパック詰めされているのか、と思いきや、そこまで深い意味ははなさそうで、寿司パックの大きさ、寿司の種類で名前が付けられているようでした。
値段は、1パックあたり4〜10ユーロ(約500〜1250円)ほど。日本のスーパーなどで売られている寿司パックとさほど変わらず、ヨーロッパにある日本料理店などよりは断然安い。恐る恐る1パック買ってみて、自分が泊まるホテルに持ち帰って夕食として食べました。
握りのネタは、海老、サーモン、イカなど。鉄火巻も入っていました。日本ではあまり見かけないマヨネーズを使ったツナサラダなどを巻いた寿司が多いな、という印象でした。しょうゆやしょうがは別についているのは合格点。
肝心の味はというと、サーモンのネタはまだマシでしたが、他の味はやはりイマイチ。これならば、日本にある1皿100円の回転寿司のほうがよほどおいしい。“その場しのぎ”にもなるかどうか、とても微妙なレベルでした。