海外旅行の楽しみ、その1つに行き帰りの飛行機がある。特に、欧米などの長距離路線だと、10時間以上を機内で過ごすことになるので、どの航空会社に乗るかも旅を楽しむ重要なポイントになってくる。そして、その機内では「機内食」が出てくるが、機内食は基本、飛行機に乗らないと食べられないので、これも旅好きには欠かせない。
先日、ドイツ・ミュンヘンから成田に帰国する際、ANAを利用した。ANAでは独自の機内食ブランド「J-Menu」として、プレミアムエコノミークラスとエコノミークラス向けに“ランチ/ディナーサービス”“到着前のサービス”と2回、機内食を提供される。
成田に着く2時間ほど前、2回目の機内食としてメニューが客室乗務員(CA)から渡された。和食と洋食の2種類があったが、和食の方が「きのこ粥」だった。
実は、日本を離れて2週間以上が経ち、まともな日本食を食べられず、日本食に飢えていた。帰国したらすぐ、日本食を食べに走ろうとも考えていた。そんな時に「お粥」が目に付き、思わずオーダーした。
運ばれてきた機内食は、まぎれもなくお粥だった。そして、きのこが適量で入っている。温かさもちょうどよく、塩を少し入れて混ぜると、そのおいしさをより実感した。味付けがまさに“日本”そのものだった。長旅の疲れから少し、生き返った気がした。あえてANAを選んで本当によかったと身にしみて思った。
このメニュー、6月からは「鮭粥」になっていた。一方の洋食はオムレツなどが多い。どちらを選ぶかは好みだが、ANAの機内食は旅慣れた身からしても、エコノミークラスでもレベルが高いと感じる。味付けや付け合せも日本人好み。次はJALの国際線長距離路線の和食メニューも挑戦してみたい。
ANA
(Written by AS)