変な肉が好きです。
鹿とか、イノシシとか、ワニとか、ヤギとか。
欧米でいうところのジビエですね。
日本ではあまり一般的に食べられていない肉が好きです。
ということで、
取材と実益を兼ねて、東京は高田馬場にある「米とサーカス」へ行ってきました。
JR高田馬場駅に降り立ち、もう高田馬場って駅自体がうさんくさいんですけど、
そのさらにうさんくさい通りへと入って行くと…
キングオブうさんくさい店が。
ここが「米とサーカス」です。
一軒家を改装して作られたそうなのですが、マジ見た目うさんくさいです。
テラス(っていうのかな…)では、常連さんぽいお客さんが一杯ひっかけてました。
中に入り、カウンターに案内。
メニューが「モチモチの木」…
小学校のときの国語の教科書に載ってたやつや…
絶妙なチョイス。
あ、中はちゃんとメニューです。モチモチの木も読めるけど。
ちなみに、他のテーブルには「100万回生きた猫」メニューがありました。
なにこれトラウマしばり…?
「米とサーカス」では虫も食べられます。
この日、虫は大嫌いだけど絵的に欲しいというだけで後輩に圧をかけて連れて行ったのですが、
残念ながら品切れでした。
普段はあるそうです。蜂の甘露煮とかが食べられます。
他にもヤモリの姿焼きとか、ウーパールーパーとか、見た目からしてすげえ!というものがいろいろと食べられる予定だったのですが、
行った時間が開店からだいぶ経っていたせいか、「すいません、今日もう終わっちゃったんですよ…」の連発。
ということで、かろうじて味わえた「変なもの」がこちら。
サソリ酒。
「米とサーカス」ではマイフェイバリットドリンクである養命酒がロックで飲めるので、
ちょっとそれと迷ったんですが、記念というかせっかくなので、こちらを頼みました。
味は、なんかことばでは言い表せません。
口の中が水槽になった感じというか、海っていうか湖っていうか…沼!っていうか。
まろみが深すぎて言葉にできない。
あとアルコール純度高い。
そんなにお酒に弱いほうではないはず(自己評価)なのですが、ちびちび飲んでも退店までに飲み干せませんでした。
マムシ酒とかは…好きなんだけどなあ…
でも、滋養強壮にはとても良さそうな味です。
身体もしくは夜の生活に一抹の不安を抱える方にはオススメです。
このお店の看板メニューという「馬鹿メー盛り」も食べてきました。
その名のとおり、馬・鹿・ヤギのお刺身が一皿で味わえるお得な一品。
超個人的に言うと、ヤギがいちばんおいしかったです。
他の肉に比べてちょっと甘い。
前情報では店員さんがサイコでパンクでテンション高そうなイメージだったのですが、
ビビリなわたしでもオススメが聞きやすい終始やわらかな物腰で対応してくれました。
店を見つけた瞬間のアングラ感は、ごはん食べている間に緩和されます。
一見すると入りにくそうなのですが、実は落ち着いて変な肉が楽しめる素敵なお店「米とサーカス」。
付き合いたてカップルの一発目デートにはさすがにオススメしませんが、
仲のいい友達とか、同僚とか、みんなでわいわい…というよりも少人数で飲むのに適した場所かもしれません。
ちなみに、出されているのは手間暇かかった変な肉ですので、
チェーン居酒屋さんよりは少しお値段がお高め。
おさいふに心もとないあなたには、
だいすきな先輩を誘ってベロベロに酔わせつつ、おごってもらうという戦法をオススメします。
(Written by カナヤマ)