去る1月30日、創業100年超の歴史を持つ製菓ブランドの「ユーハイム」が、アートディレクターの北川一成氏とコラボレートした「ユーハイム×北川一成プロジェクト」発足の記者発表会を行った。
新しいコンセプトに沿ったブランドロゴや新しい店舗デザイン、新商品である“究極バウムクーヘン”などを展開していく。
ユーハイムは、1909年にドイツ人で菓子職人のカール・ユーハイムが創業。第一次世界大戦中に日本に渡り、そこで日本初のバウムクーヘンが作られた。そして現在まで、純正自然な材料だけを使用するという「まっすぐなおいしさ」にこだわったバウムクーヘンのトップブランドとして君臨している。
記者発表会では、アートディレクターの北川氏と河本武 代表取締役社長のトークセッションも行われた。
河本氏は、「新しくして、新しきものはやがて滅ぶ。古くして古きもの、また滅ぶ。古くして新しきもの、永久に栄える」というドイツの格言を引用し、今回のプロジェクトは同社の長い歴史を踏まえた温故知新のブランド展開であると説明した。
北川一成氏は、このたび担当したロゴのデザインについて解説。カタカナのフォントはバウムクーヘンのカットをイメージしたが、上のフォントは、すでにあったものをあえて使用している。10年ほど前から使用されなくなったロゴであったが洋菓子ブランドらしいクリームのような文字にユーハイムの温かみのある歴史を感じたという。
新コンセプトを体現するデザインの店舗は、2月5日(水)より神戸本店(オンラインショップ含む)および、同日リニューアルオープンする松坂屋上野店で展開する。
新商品である“究極のバウムクーヘン”は、美味しさの追求にとどまらず歴史や文化、産地、技術を徹底的に研究することをコンセプトにしている。
「抹茶のバウムクーヘン」には、こちらも創業300年という歴史を持つ宇治茶の老舗「丸久小山園」が選りすぐった抹茶を贅沢に使用。
「黒豆のバウムリンデ」は、創業1734年の丹波篠山小田垣商店の丹波黒黒豆をたっぷり使用。小田垣商店とユーハイムがお互いの知識と技術を結集して作り上げたまさに究極の菓子だ。