宮崎のご当地グルメというと、宮崎地鶏やチキン南蛮などが有名。一方で、太平洋に面しているため、海の幸も豊富でおいしい。宮崎県南部の日南市では新たなご当地グルメとして「日南一本釣りカツオ炙り重」を開発し、町を挙げてアピールに取り組んでいるという。2012年には「みやざきご当地グルメコンテスト」で優勝したというその味を現地で味わってみた。
日南一本釣りカツオ炙り重にはまず“ルール”が存在する。例えば、日南市で水揚げされた一本釣りカツオを使う、宮崎県産のお米を使う、七輪(木炭)で漬けカツオを炙ってご飯の上に載せて食べてもらう、漬けカツオを盛る皿の色は白とするといった感じだ。中には、ラーメンの替え玉ならぬ「替え皿(かえざら)」システムを導入する、一皿(漬けカツオ約60グラム)の料金は350円(税込)とする、という規則もある。価格もこれもルールで1200円(税込)以内と定められている。
日南市内では現在、10店舗で提供されている。自分が訪れたのは「港の駅めいつ」に併設されているレストラン。店ごとに特徴があるものの、ここのメニューでは特製しょう油ダレと塩ダレの2つの味が楽しめるという。
まず、カツオ本来の旨さをそのまま味わうため、刺身で食べてみた。新鮮なカツオは刺身でももちろんおいしい。そして次に、七輪で片面だけ軽く炙って食べると、これまたおいしさ抜群。ぜいたくにもお重に入ったご飯と一緒にその炙ったカツオをのせて食べてみてもなかなかいい。ラストは、お椀にご飯とカツオ、薬味をのせてお茶漬けでいただいた。たった1食で4、5通りものカツオの食べ比べができて大満足!
味噌汁や小鉢などにも地元の素材がふんだんに使われていておいしかった。次はまた別の店で日南一本釣りカツオ炙り重をぜひ味わってみたい。
日南一本釣りカツオ炙り重 - いっちゃがネット
(Written by AS)