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つい先日、仕事の合間に「フィギュア男子乙女ゲー」のツイートまとめを発見して読んでいたらわりと癒されました。ということで金曜日更新の「ナントカ系ナントカの生態」、第3回は「サブカル系女子」です。


▼サブカル系女子の定義とは

 サブカル系女子とひとくちで言っても、実際には様々な趣味嗜好によってそのジャンルは細分化されています。もっともメジャーな彼女たちの趣味と言えば写真。一眼レフ。むしろ一眼デジ。キャノン。トイカメラのような風合いの写真を好み、インスタグラムにやたらオシャレなカフェのワンシーンとか投稿します。

他にもビレッジバンガードで売ってそうな、っていうかむしろビレッジバンガードで購入したエレクトロとかボサノバのCDをエンドレスリピートで聴き、本当はPerfumeの方が好きなんだけど好きな音楽を訊かれたらカッコよさ先行で「Capsuleかな」とか答えちゃう。そんな女子のことです。
 

▼ビレッジバンガードはほんと余計なことをしたと思う

 ここまでサブカル好き人口が増えた要因のひとつには、やはりあの遊べる本屋「ビレッジバンガード」の功績があります。全国に多数の店舗を展開し、ニッチでかわいい雑貨からちょっとエロスなうんちく本までが揃い、うまいこと言ってる店員さんのポップが光るステキなお店。
 
 筆者もビレッジバンガードは大好きですが、最近はあまり行きません。理由は、ビレッジバンガードに行ってるって思われるのが恥ずかしいからです。もっと言うと、サブカル系女子だと思われるのが嫌だからです。
 
 ビレッジバンガードの全国展開にともなって、全国的にサブカル文化が広がり、ここ数年のサブカル系女子の台頭はひどいものがあるとおもいます。腐女子ともこれは似ていますが、「わたしって〜なんだよね」っていう恥ずかしさというか、そんな自分がスキ!感というか、「もうやめて!!!」ってなります。サブカル系女子ってカッコイイとか思ってるサブカル系女子が多すぎるんです。かっこ良くないんです。もうやだ。
 
 ひっそりサブカルを愛でるという殊勝さはないものでしょうか。なんでみんなそんな主張しちゃうんでしょうか。別にRADWIMPSが好きでもいいけど「わたしは売れる前から知ってたけどね」っていう必要なくないですか。なんで言っちゃうの?死ぬの?
 
 
▼絶対に関わってはいけないサブカル女子の本棚とCDラック

 最近よくネットとかで見かける、「サブカル系女子と付き合いたい」みたいなスレッドがありますが悪いこと言わないからやめておいた方がいいと思います。今ならまだ間に合います。

 というのも、サブカル系女子はとにかくニッチな漫画とか読んでるんです。ニッチっていうか、そこまでニッチじゃないかもしれないけど、恋とかトラウマとか倦怠感とか無気力とか死にたくないけど生きたくない系の漫画とかいっぱい読んでるんです。なので、特にトラウマとかないけどトラウマがある感じで恋愛に相対しちゃうんです。

 例としてあげるととりあえず浅野いにおは絶対に読んでいます。おやすみプンプンとか読んでます。モテキいいよねとか言ってる女の子ならまだマシですが、浅野いにおまで行くとこじらせている可能性がぐんと上がります。

 さらにこじらせ度が高いのは魚喃キリコ好きの女性です。少し世代が古いかもしれませんが魚喃キリコの漫画が本棚に並んでる女の子との恋愛は絶対にやめておいた方がいいと思います。めんどくさいです。あたしたち出会わなければよかったね…とか言い出します。別れ話のたびにあの頃のキミはもういないんだね…とか言います。だから逃げて。超逃げて。

 最近の漫画でいうと、危険なのは「いくえみ綾」です。これはわりと一般的に女性の支持を集めている印象があるので一概には言えないのですが、ここに「オノ・ナツメ」が合わさってくると話は別です。いくえみ先生作品の隣にそっと「リストランテ・パラディーゾ」とか置いてあったら、それはコンボです。

 あと、さりげなくCDラックもチェックしておいた方がいいでしょう。「相対性理論」とか「神聖かまってちゃん」とか「凛として時雨」があったら危ないです。あと、サブカル女子はなぜかAKBを叩きももクロを擁護する傾向にあります。そのへんも少し参考になるかと思います。
 

▼それでも個人的には愛してあげて欲しいサブカル女子

 と、ここまでサブカル系女子をこれでもかというほど罵倒してきましたが、彼女たちは基本的には繊細なガラスのハートを持った劣等感のかたまりで、傷つきたくないがゆえに自分から奇行に走ったり、嫌われてるんじゃないかという不安から自意識過剰に陥ってしまうというやわらかい心の持ち主なんです。ちょっと病んでる(ように見せかける)けど、ホントは素直ないい子たちなんです。ただ、ちょっと素直すぎて漫画の影響を受け過ぎちゃうんです。

 なので、もしこの記事を読んでいるあなたがサブカル系女子をちょっといいな、と思ったとしたら、生半可なきもちではタッチしないであげて欲しいのです。ちょっとからかってやるか、程度の気持ちで近づくと、もう何もいいことはありません。最悪血を見ます。
 
 でも、もしも本当にいいなと思ったら、どんなにめんどくさくてもとことん付き合ってあげてください。もうすっげーめんどくさいけど。めっちゃくちゃめんどくさいけど、そこんとこは覚悟して付き合ってあげてください。お願いします。


 さて、いかがだったでしょうか? 今回はサブカル系女子について紹介してみました。個人的見解が多分に含まれますが、なにとぞご容赦頂けますよう。
 それでは今日はこのへんで。
 毎週金曜日にコツコツ更新予定の「ナントカ系ナントカの生態」、次回も「ナントカ系ナントカ」な若者の生態をご紹介します。

(written by かなやま)