みなさん、将棋好きですか?わたしは大好きです。
やるのはそんなに好きではないのですが観るのはとても好きです。
そんな将棋ファンたちがざわつくイベント、ニコニコ動画が主催する「第三回 電王戦」が3月15日、今年も幕を開けます。
▼電王戦、それは人類の威信をかけた戦い。
人類VSコンピューター、日本を代表するプロ棋士5人と最強の将棋ソフト5種がぶつかり合うという、人類の沽券を賭けたこの戦い。
2011年に第1回が行われ、全盛期には最強と言われた米長棋聖(元将棋連盟会長)と将棋ソフト「ボンクラーズ」との対戦が注目されたのですが、ここで米長棋聖が敗北。
ここから因縁がはじまり、
プロ棋士「機械のくせに生意気な!ふるぼっこにしてくれるわ!!」
ソフト開発者「俺達のプログラムは最強!人類は引っ込んでろ!!!」
となったのが、電王戦です。
▼第3回電王戦の見どころ
第一回は個人戦だったものが、昨年の第二回からは5人vs5ソフトの団体戦に。
昨年は1勝1分3敗と負け越しているだけに、雪辱を晴らしたい将棋連盟が送り込む精鋭は、いずれも腕に覚えあり!な実力者たち。
第1局は、かつて弱冠18歳にしてあの羽生名人を打ち負かした経歴を持つ菅井竜也五段。
第2局には自称「歌って踊れるアイドル棋士」、バラエティでもお馴染みの佐藤紳哉六段。
第3局に女性ファンたちから「きゅん」の愛称で熱狂的な支持を得るオールラウンド・プレーヤー豊島将之七段。
第4局はかつて高い実力を持ちながらもタイトルを保持出来ず「無冠の帝王」とも呼ばれた森下卓九段。
そして最後を締めくくる第5局には羽生名人の最年少記録を塗り替え、その変幻自在な指し回しで「忍者屋敷」の異名をとった屋敷伸之九段。
第3回にして日本将棋連盟は本気出して来ました。今年こそ勝ち越せるんじゃないかオイ!という、期待も膨らむメンツです。
▼筆者お気に入りの棋士
なかでも筆者お気に入りなのは、第1局を担われる菅井竜也五段と第3局の豊島将之七段。このふたりは関西出身の棋士で、明朗快活な菅井五段と奥ゆかしい豊島七段という対照的な性格ながら、どちらも相当な実力の持ち主。
菅井五段はコマ捌きの美しい軽やかな棋風が持ち味で、振り飛車という、簡単に言うと飛車を左側に寄せて闘う戦法を得意とします。これまでの電王戦は居飛車党の棋士ばかりだったため、ファン待望の振り飛車党!果たしてどんな戦いを見せてくれるのか、今から楽しみです。
また、豊島七段は将棋界きっての若手ホープ。今回の棋士たちのなかでも、屋敷九段と並んでのダブルエースとの呼び声高い、将棋界の未来を担う素晴らしい才能の持ち主です。居飛車・振り飛車を使い分けるオールラウンダーというだけでなく、定跡研究の第一人者としても知られるまじめな勉強家。堅実な一手で、必ずや敵方に一矢報いてくれるはずです!
▼みんなで観よう電王戦
第3回電王戦は3月15日から毎週土曜日に開催されます。ニコニコ動画で生中継も行われるので、興味のない方も是非、一度、彼らの熱い戦いをご覧になってみてはいかがでしょうか?
(written by かなやま)
【Nicheee!編集部のイチオシ】
・女性がダイエットに必死なのは男性の価値観のせいかもしれない。