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京都で最もにぎわうアーケード街・新京極通にある錦天満宮。“京の台所”と呼ばれる錦市場の入口にも面していて、「鳥居の両脇がビルにめり込んでいる」ことでも有名。京都でもきわめて珍しいその鳥居と便利な立地ということもあって日夜、参拝客や観光客がが絶えない。

この錦天満宮で数年前、変わったおみくじを見つけた。

おみくじといえば通常、筒箱を振って中にある棒を取り出すのをイメージする。また最近、まるで自動販売機のようにお金を入れると取り出し口からおみくじが出てくることもある。錦天満宮のおみくじはそれらともまったく異なる。

まず、本殿そばに設置されているおみくじには、総合みくじのほか、恋みくじ、子どもみくじ、国際観光都市らしく和英対応のみくじもあり、お金を投入して自分が希望するみくじのボタンを押す(各200円)。すると、機械の獅子が社からみくじをくわえ、取り出し口まで移動して与えられるのだ。なんともハイテク。その珍しさもあってか、若者や親子連れらがおみくじを引こうと行列までできる人気ぶりだった。

最近、改めて錦天満宮に行くと、ハイテクなおみくじが増えていた。しかも、錦天満宮の歴史を紹介する紙芝居(無料)まであり、ボタンを押すと紙芝居を見ることもできる。おみくじといい紙芝居といい、いかにも手作りした感がまた良い。

錦天満宮には、このハイテクなおみくじのほか、先に説明した鳥居、名水としても名高い「錦の水」も自由に飲むことができる。京都の中心部にあるので、ぜひ一度立ち寄ってみてほしい。
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錦天満宮(京都観光Navi)

(Written by AS)