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動物のセックスを特集する連載第二回。今回のテーマは「ヤマアラシ」だ。
“ヤマアラシのジレンマ”という言葉もあるが、一体どんな風に愛を確かめ合うのだろうか。

ヤマアラシが発情期に入るのは毎年秋ごろ。オスは後ろ足と尾を支えにして直立し、同様に直立したペニスを見せびらかしてメスにアピールをする。

さらにオスは、勃起したペニスから尿を放出し、メスに浴びせかけるのだ。メスはその尿に酔うのである。

そしてオスは直立のまま、四つん這いになったメスに後ろから挿入。これは四十八手の「仏壇返し」と同じ姿勢だ。

「そんな姿勢で、オスに針は刺さらないの?」と思うところだが、


愛を確かめ合う時、メスの針は伏せた状態になるので、   
オスの身体を傷つけることは無いのだ

 
これぞ愛情ではなかろうか。我々人間も事に及ぶ時は、ヤマアラシのようにパートナーを慮りたいものだ。