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映画「テルマエ・ロマエ 供廚4月26日の「よい風呂の日」に全国で公開された。ヤマザキマリさん原作の同名マンガがベストセラーとなって映画化され、その作品も全世界で大ヒットして今回は続編となる。古代ローマの風呂技師が現代の日本にタイムトリップするストーリーは前作以上のスケールと前評判はとても高い。

テルマエ・ロマエの舞台、イタリアは以前から日本人観光客に根強い人気を誇る。首都ローマをはじめ、フィレンツェ、ミラノ、ヴェネツィア、ナポリなど都市ごとに個性があって美術館など観光スポットも多く、ピッツァやパスタに代表される郷土料理は本当においしい。中にはたった1週間でイタリアの主要都市をめぐる日本からのツアーもよく見受けられるが、テルマエ・ロマエのごとく「古代ローマに大衆浴場があった」など、駆け足のツアーではなかなか紹介されないイタリアの“トリビア”を今回、いくつか紹介する。

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まず、オードリー・ヘップバーン主演の映画『ローマの休日』から。とても有名な作品なので誰もが一度は観たことがあるだろう。その作品中に登場する代表的なスポットが、スペイン広場。そう、オードリー扮するアン王女がジェラートを食べながらこの広場にあるスペイン階段を下りていたシーンはあまりにもよく知られている。

この階段のまわりには、似顔絵描きや花屋がいて、階段に座り込んでいる世界中からの観光客も多い。そこで不思議なのが、オードリーのようにジェラートを食べている人が一人もいないこと。実は、これには理由があり、このスペイン階段周辺では現在、ジェラートを食べることが禁止されている。ジェラートの本場・イタリアなので店はたくさん見かけるが、万が一、ジェラートを買ってスペイン階段で食べようものなら、階段下にいる警察官が飛んでくる。ジェラート禁止の理由は、オードリー気分になってジェラートを食べる観光客が続出したことにある。くれぐれも注意しよう。

ちなみに、このスペイン広場は「イタリア人が設計し、フランス人が払い、イギリス人が徘徊し、今はアメリカ人が占領する」ともいわれている。確かに、フランス大使の援助によって造られ、英国風のティールームが周辺に残り、現在はここにスペイン大使館もある。広場にある「舟の噴水」はイタリアが誇る大芸術家の1人、ベルニーニの父による作品だ。

テルマエ・ロマエ