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大阪発、日本から世界にも広がるご当地グルメ「たこ焼き」。このたこ焼きの正しい焼き方、そして知識を問う検定「たこ焼き技能検定試験“たこ焼きマスターズ”」が5月3日・4日・5日の3日間、大阪市吹田市の大阪ガス総合ショールーム・生活誕生館ディリパの「粉モン祭りinDILIPA」で開催された。

(参考記事)
世界初!「たこ焼き」技能検定が大阪でGW開催 参加者募集中!!

今回のこの「たこ焼き」検定は、日本はもちろん世界でも初の試み。たこ焼きやお好み焼きなどの粉モン文化を国内外にアピールする日本コナモン協会と大阪ガスによる実行委員会が主催し、長年の構想から実現にこぎつけた。

3日間を通してこどもから大人まで101名が参加。全員がまずエプロンをつけ、1次試験に挑んだ。筆記試験(10点)と実技試験(40点)があり、筆記試験ではたこ焼きに関する基本的な知識が問われ、実技試験は日本コナモン協会のメンバーら審査員を前に実際にたこ焼きを焼いていく。合計35点以上だと初段に認定され、二次試験に進むことができる。

実技試験で使用されたたこ焼き器は、昭和30年代に大阪の屋台などで活躍した「鋳物」で、あらかじめ用意された生地にこんにゃくを入れて焼く。なぜたこでなくこんにゃくかというと、たこ焼きの前身「ラジオ焼き」に由来する。慣れた手つきでどんどん焼き上げていく人もいれば、丸くひっくり返すのに苦戦している人も。見た目が良ければ合格というわけでなく、「油をひく量は適当か」「返すタイミングは合っているか」などが審査ポイントに。

2次試験は、実技試験(100点)のみ。今度の具はたこで、だしと卵が入った生地と合わせて焼き上げる。審査の項目も「たこ焼きのサイズにばらつきはないか」「たこ焼きから蒸気が出ているか」など、1次試験に比べてレベルアップ。点数に応じて2段からの8段まで認定され、3日間で最高位の8段は4名いた。

その1人、50代の男性はわざわざこの検定試験を受けるために広島からやってきたといい、「新幹線で来た甲斐があった。とてもうれしい」と喜んでいた。この日はほかにソースのテイスティング、親子向けお好み焼き教室などのイベントも同時開催され、会場で粉モンを満喫する、味わう親子連れらで盛り上がっていた。

たこ焼きマスターズを主催した日本コナモン協会の熊谷真菜会長は「参加者のレベルが予想以上に高くて驚きました。今まで自分や協会のメンバーが全国各地でたこ焼きの焼き方教室を行ってきましたが、この検定試験を通じて“たこ焼きの伝道師”が増え、日本そして世界で大阪が誇るほんまもんの、“カリとろぷりっ”と3つの食感が楽しめるたこ焼きをもっと広げていきたいですね」と話していた。

日本コナモン協会では、来年2015年秋に大阪で開催予定の「グランドマスターズ戦」に向け、今回のような段位認定試験を続けていく。試験開催などの情報は日本コナモン協会のホームページ、およびメールマガジンで告知する。
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日本コナモン協会

(Written by Aki Shikama)


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