松山市中心部から路面電車に揺られ、終着駅の道後温泉駅に到着。「日本最古の名湯」道後温泉までは商店街のアーケードをくぐって歩いていく。その途中にレトロモダンな外観のカフェを見つけた。
「道後の町屋」という店名のそのカフェ、さっそく扉を開けると、そこはかつて間口が狭く奥行きが長い典型的な町屋だったことがわかる。手前のテーブル席が「珈琲庵」、そして奥に進んでいくと座敷があった。大きなガラス窓から見えるのは、まるで絵画のような美しい奥庭だった。壁沿いにはギャラリーのごとく、砥部焼などの焼き物も並んでいる。
この時は、「格子の風情」と名づけられたブレンドコーヒーを注文。苦味とコクが感じられた。ほかに、紅茶やアレンジコーヒーに混じり、「季節の愛媛のみかんジュース」があるのがなんとも愛媛らしい。時間帯によってはテイクアウト可能な自家製パンも並ぶという。
昼下がりの休日で、地元の人々と観光客が入り混じり、カフェはにぎわっていた。特に、奥座敷の席はおすすめで、天気がいいとなおさらすばらしい光景を眺めながら、おいしい食事とコーヒーが味わえる。
道後温泉のお湯でのんびり入った後の休憩におすすめのスポット。朝風呂で気持ちよくなってからのモーニングにもいい。
道後の町屋