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今年のアカデミー賞で監督賞を含む最多7部門を受賞した映画『ゼロ・グラビティ』。事故によって宇宙空間に放り出され、スペースシャトルも大破してしまった宇宙飛行士と科学者が決死のサバイバルを繰り広げるストーリーが、全世界でヒットしたのは記憶に新しいところです。NASAがあるアメリカでスペースシャトルといえば、昔も今も特別な存在であることは間違いありません。

そのスペースシャトルの本物が、ニューヨークのマンハッタン島に展示されているのは、意外とあまり知られていません。

場所は、イントレピッド海上航空宇宙博物館。46番ストリートと12番街が交差する、86桟橋に停泊する空母「イントレピッド」の甲板上にあります。

展示されているのは、スペースシャトル・エンタープライズ。スペースシャトル・オービタの1号機で、イントレピッドの艦上に作られたプレハブの中にあります。その昔、映画『スタートレック』の宇宙船エンタープライズ号の名前をつけてほしいという多数の手紙により、当時のジェラルド・R・フォード大統領によってこの名が付けられたエピソードがあります。ちなみに、このエンタープライズは滑空実験機で、実際には宇宙飛行していません。

とはいえ、スペースシャトルが全機退役した今、貴重な存在であることは確か。中に入ることはできませんが、間近でその機体を見ることができ、スペースシャトルに関する資料なども展示されています。お土産コーナーでは、スペースシャトル関係の商品もたくさんあり、ファンには必見のスポットといえるでしょう。
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The Intrepid Sea, Air & Space Museum
映画『ゼロ・グラビティ』公式サイト

(Written by AS)

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