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朱塗りの鳥居がまるで果てしなく続く光景は、いつ訪れても迷宮のごとし。京都の伏見稲荷大社はそんなミステリアスな雰囲気でよくポスターなどに登場し、特に外国人観光客には大人気だ。

現在、900基ほどあるという鳥居。しかし、この伏見稲荷の千本鳥居はいったいいつからあるのだろうか。

まず、千本鳥居がある場所から紹介すると、伏見稲荷大社本殿の背後にそびえる稲荷山の中。奥宮から奥社に向かって続く参道の途中では鳥居が二手に分かれてズラリと立ち並ぶ様子は壮観だ。実は、稲荷山は神が降臨した入口と昔から伝わる。つまり千本鳥居は、現世と神の世界の“関門”ともいえる存在。

そして、鳥居の数が増えたのは江戸から明治にかけての時代で、「鳥居を奉納すると願いがかなう」とのウワサが広まり、参拝者が鳥居を献じたという。しかも、稲荷山には千本鳥居のほかにも鳥居が多数あり、その数を合わせると1万基を超えるともいわれるから恐れ入る。

この千本鳥居、実は誰でも建てることができる。たとえば、千本鳥居と同じ最も小さな5号サイズだと初穂料として17万5000円となっている(奉納場所によって初穂料が異なる)

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また、伏見稲荷大社に代表される全国の「お稲荷さん」には2匹のキツネが左右に鎮座するのはおなじみの光景だが、伏見稲荷大社のホームページによると“「稲荷大神様」のお使い(眷族)はきつねとされています。但し野山に居る狐ではなく、眷属様も大神様同様に我々の目には見えません。そのため白(透明)狐=“びゃっこさん”といってあがめます。“とあり、“「稲荷大神様」はきつねではありません。”と締めくくる。

今度、伏見稲荷大社に行く際はこれらの知識を持って行くと役立つこと間違いなし。

伏見稲荷大社 公式サイト


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