給水所ならぬ「給スイカ所」でスイカを頬張りながら完走を目指す名物マラソン大会「富里スイカロードレース」が6/22(日)に開催されました。
同大会を主催するのは、スイカの名産地として知られる千葉県富里市。地元の特産品であるスイカの美味しさを一人でも多くの人に伝え、よりスイカに親しんで欲しいとの想いからスタートした同大会も今年で31回目を迎えました。スイカを食べながら走る、というユニークな企画がヒットし、毎年多数の応募が殺到する名物ロードレースとしてランナーの間ではすっかり定着しています。
画像1

■コースの途中に設置されるのは「給スイカ所」
富里スイカロードレースの代名詞といえば、ランニングコースの途中に設置された「給スイカ所」。ランナーはコースの途中でスイカを食べることで、水分と糖分の補給をしながら楽しく走ることができます。このユニークな企画が話題となって人口約50,000人の富里市に13,000人のランナーが集結する一大イベントへと育ちました。
コスチュームや仮装に身包んで走る参加者も多く、走る人も応援する人も、スイカを頬張りながら共に楽しめるファンランといえます。
画像2
 
■ランニングにスイカが“効く”科学的な根拠も
甘くてみずみずしいスイカは、ランニング途中の水分や糖分の補給にうってつけ。しかし、実はスイカにはそれだけではない運動時のパフォーマンスアップに繋がる“秘められたパワー”が存在したのです。それが、スイカに多く含まれるアミノ酸の一種「シトルリン」です。「シトルリン」は、スイカから発見された成分で、ウリ科の植物に多く含まれます。
富里スイカロードレースにも協賛している「シトルリン研究会」によれば、「シトルリン」を摂取すると血管が拡張して血流が促進され、エネルギーや酸素を効率的に体内に運ぶことができるようになります。その結果として、筋肉痛や心拍数増加に対する回復機能が確認されており、運動時の持久力向上に効果が期待されるそうです。スイカを食べてランニングすることは、とても理にかなっていたのですね。
画像3

■日々の運動にも気軽に取り入れられるシトルリンパワー
「シトルリン」はスイカを食べて摂取できるだけでなく、最近では、同成分を含んだサプリメントやスポーツドリンクも登場しています。こうしたものを活用して運動前に「シトルリン」を適度に補うことで、スポーツやトレーニングの効率アップも狙えそうですね。
みなさんも日々のスポーツやトレーニングに「シトルリン」を取り入れて、来年のスイカロードレースにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
画像4