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例年ならそろそろ夏本番を迎えようかという6月終わり、東京でまさかの雹(ひょう)が降った。その原因について気象庁は、「上空に強い寒気が流れ込んでいるため」などと言っているが、正直あまり納得がいかないおともだちもいるのでは?
全然寒くないのに、むしろ暑いのに、なんでひょうが降るの?

今回のひょうが降った原因は、上空にマイナス12度という寒気が入ってきて、地上の26度という温度差から積乱雲が発生し、この雲が大量のひょうを降らせた、とのこと。

このひょうとはまた少し違う話になるけど、そもそも地上よりも空の方が気温が低い(寒い)のはなぜだろう。太陽に近いのだから、空の方が暑くてもおかしくなさそうなのに。

その理由には2つのことが関係している。
1つは「気圧」の違い。2つ目は「太陽からの光」。
空の上に行けば行くほど、空気の量が少なくなって「空気の圧力(気圧)」が下がる。気圧下がれば下がるほど温度も下がる性質があるから、上に行けば行くほど温度が低くなるんだね

次に「太陽からの光の影響」については、太陽に近い上の方が温度が上がりそう、とも思うが、考えてみると、日本一高い山・富士山でもその高さは3776m。地球から太陽までの距離は約1億5000万kmもあるのだから、たった4km近づいたとしてもそこに大した違いはないんだね。
また、太陽からの光に関して勘違いしてはいけないのが、「太陽は熱を直接送ってきているわけではない」ということ。太陽から降り注いでいるのは「太陽光」と言って、光なんだ。
この光は、地面などに当たった時に熱になる。だから、光が当たる地面などが無い空の上では、光は光のまま、熱にはなりにくいんだ。

空の方が寒い、というのは知っているけどなんで?と聞かれると分からなかったおともだち、わかったかな?