日本人は1年に約78 回、週に1回以上はカレーを食べているという(農林水産省調べ)。そんなカレー大国・日本において、カレーの年間消費量はルーが約800億円、レトルトのカレーは半数の約400億円を占める。
たしかに、レトルトは手軽だし、1食100円程度で安く購入できるが、一方で「やっぱり美味しくない」「独特の匂いが気になる」などの声も多数ある。そこで、レトルトを簡単に美味しく食べる方法を、カレー業界をけん引する第一人者、カレー総合研究所の井上岳久所長に聞いてみた。
「レトルトのカレーは製造過程で200℃の熱で殺菌したあと、パッケージに入れられ出荷されます。この高温加熱により、野菜はすべて溶けてなくなり、レトルトの独特の匂いがつくと言われています。当然、スパイスの香りやコクも十分には感じられないでしょう。」
では、どうすれば?
「仕上げにカレー粉を少し加えると、ぐっと美味しくなります。最近は、カレー専用の粉チーズや調味料もあるので、ちょい足しするとコクのあるカレーが演出できますよ。」
井上所長の一押しアイテムは、森永乳業が昨年秋に発売した、日本初のカレー専用粉チーズ『クラフト ヴァッキーノ ロマーノ』(税別240円)だそうだ。風味がなくなったレトルトにひと振りするだけで、チーズのコクとまろやかさが加わり、ひと手間加えたようなチーズカレーが出来上がるという。
その他、チーズとガーリックがベースとなっている『レトルトカレーが更に旨くなる魔法の粉』(味源)や、一晩寝かしたようなコクと旨みを出す『カレー専用 広島オイスターソース』(丸徳海苔)もおすすめ。
安くて手軽なレトルトカレーを自分流にアレンジしてみてはいかがだろうか。
森永乳業『クラフト ヴァッキーノ ロマーノ』