1

大阪府堺市に、外から見ると「UFO」の形をした建物があります。大阪府立大型児童館ビッグバン、地元では「ビッグバン」で通用します。子連れでの遊びスポット、幼稚園や小学校の遠足先として人気で、年間を通して入場者はけっこう多い印象を受けます。

このユニークな外観は宇宙船をイメージして作られ、デザインしたのは『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』などで有名なあの漫画家、松本零士氏で、名誉館長も務めています。

ちなみに、1999年にオープンした当時の大阪府知事は、強制わいせつ事件で知事を辞職した故・横山ノック氏。前・大阪府知事だった橋下徹大阪市長が、府の財政立て直しのために廃止もしくは売却の検討を行うよう指示したという、少々いわくつきの施設でもあります(現在は存続の方向)。

さて、館内に入ると、なかなか不思議な世界が広がっています。松本名誉館長自ら創作したという“宇宙からの来訪者「ベアル」と「メロウ」の壮大な旅物語”に沿ったストーリーで作られた空間には、惑星ハートイピアが再現された「アストロキャンプ」、ビッグバンの誕生物語をハイビジョン映像で楽しむ体験・体感空間のシミュレーションシアター「パワーユニット」、松本名誉館長が監修した3D立体映像通路をはじめ、外から見ると半円の球形劇場(こども劇場)、昔懐かしいおもちゃが体験できるコーナー、クッキングや工作体験など。

特に、4階から8階まで登る高さ約53メートルの巨大ジャングルジム「遊具の塔」は、おとなもチャレンジ可。ヘルメットをかぶってスイスイ登っていくこどもたちに対し、苦戦する親も…

屋内型施設なので、雨の日や寒い日も安心。なにより、館内のいたるところで松本ワールドが展開されています。おとな1人で入館して楽しむのはなかなか勇気が要るかもしれませんが、松本ファンなら期待を裏切らない施設なはず!

2

3

4

5

大阪府立大型児童館ビッグバン