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今年4月の消費税増税は、外食産業にも多大な影響を及ぼしており、特に居酒屋業態では約2%の売り上げ減となっているそうだ。
しかしそんな中で新たな展開を見せているのが「ファミレス」業界。
というのも、これまで居酒屋で行われてきたガッツリ飲み会に代わり、ファミレスでちょい呑みする、「ファミレス呑み」が増加中だというのだ。

▼メリットは「値段が手頃」「メニューが豊富」
「ファミレス呑み」が増えている一番の理由は、なんといっても「値段が手頃」なことだろう。
梅酒やビールなどが100円から楽しめて、よくある「お通し代」もかからないため、まずは経済面で“飲みに行く”ことへのハードルが極めて低くなるのだ。

さらにファミレスは、居酒屋に比べて料理の種類が豊富。健康に気遣ったメニューも多彩なため、みんなで料理を取り分けて食べられるところも人気の秘訣なのだとか。

また、ファミレスという存在自体が、元々気軽に行ける場所であることも支持されている理由と言えそうだ。気取らずに、気のあう仲間と、心置きなく会話を楽しむことが出来るというわけである。

▼「ガスト」では低価格のアルコールメニューを拡大中!
このような状況を活かしてメニューの開発に取り組むファミレスも出てきている。
例えば、元々我々には“ハンバーグ”のイメージで馴染み深いファミリーレストラン「ガスト」。
こちらでもランチから主婦グループでのちょい呑みや、気軽なひとり呑み、仕事帰りのサラリーマンなど、多様なシーンでアルコール利用が増加しているそうだ。

ガストはこれを受けて、現在、グループ店舗を含め、アルコールメニューを拡大中だという。
また、飲み会にピッタリなメニューの開発も随時進めているとのこと。
「海老とアボカドのバジル醤油」399 円(税抜)や「2種のソーセージグリル」299 円(税抜)など、ワイン(限定店舗にて提供)にも相性の良いおつまみメニューが充実しており、「ファミレス呑み」に非常にウェルカムな姿勢だ。

▼ファミレスの代名詞「ドリンクバー」にオリジナルカクテルを
さらにガストでは、アルコールメニューにプラスで100円を支払うことで、ファミレスの代名詞とも言える「ドリンクバー」を併用することが可能。
これを上手く利用すれば、自分好みの割り物が選べるほか、様々なソフトドリンクでオリジナルのカクテルを楽しむことが出来るのだ。

増税による影響を追い風とし、ファミレスならではの武器で勝負するすかいらーくグループ。
飲み会と言えば「ファミレス」、という、新たな日本の文化が誕生しつつあるのかもしれない。

(Photo by sekihan