65,536色くらいを使用して、腕のある絵師によって描かれた2次元の女子がグッと来る言葉を視聴者にひと通り投げかけてから、最後WEB検索に誘導するCMは、街を歩いていてシティボーイズのどれかに似ているオジサンを見つけるのと同じぐらい頻繁に見かけるようになっている現在だ。
同じように、また無料アプリのダウンロードを促すCMが新たに登場したのだが、ご覧になった方はいるだろうか。
カラーコードでいうと“f”が6つ並ぶ色と“0”が6つ並ぶ色の2つだけを使って、家庭用のノートパソコン1台で15分で作りました、みたいなクオリティのキャラクター「お米くん」と「タイマイマン」を登場させたCMが、ウン億円とかかっていそうな自動車や化粧品の広告と肩を並べて放送されているのだ。
「詳しくはWEBで!」というのはここ10年で急増した手法だが、このCMは同じ意味合いでも決して使われることはなかったいわゆる「ggrks(ググレカス:あなたの質問には答えるほどでもないのでどうぞご自身でインターネット検索をしてください、の意)」を使用し、大胆にTVCMの情報拡散力を放棄している。
CMは漫画が全巻無料で読める「マンガ読破!」というアプリのもので、日本国民の主食である米とは一切関係ない。これまでにも1巻だけは無料であったり、一部が読めるなどのサービスはあったが、こちらは全巻が読めてしまうのが特徴だ。こういうお得なアプリを見つけてくるのがウマい人はいて、すでに100万DLを達成している。
読める作品は、「新ブラックジャックによろしく」や「女帝」などの人気作品や、「まいっちんぐマチコ先生」や「やるっきゃ騎士(ナイト)」など、懐かしい作品も多いようだ。
同サービスの公式サイトでは、「マンガ読破大賞」と称して、新人発掘のためのキャンペーンも実施している。
「note」などアマチュアのクリエイターが活躍しやすい場所が増えている昨今、地獄のミサワや小野ほりでいみたいにネットで作品を無断転載されまくる漫画家がここから生まれるかもしれない。
漫画が全巻無料で読める「マンガ読破」
記事が非常に読みにくい