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人間だれしも大なり小なり悩みを抱えているが、特に人間関係に悩まれる方は多いのではないだろうか。
夫婦や親族だけではなく、会社の上司や同僚、後輩、友人、ご近所さんなどコミュニケーションをとる人たちは多岐にわたる。
中には考えや性格などが合わない人にジレンマを感じたり、説教や嫌味に耐えてストレスが溜まっている、なんて人もいるのではないだろうか。
そんな陰湿な人間関係を川柳にして公募するという企画が、梅雨時期に実施され先日その結果が発表された。
企画したカーツメディアワークスという会社は、不快な思いをすることの多い時期を少しでも楽しみたいとして実施したという。

栄えある金賞に輝いたのは下記の作品。
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『義母の口 つけたい除湿 乾燥機』(埼玉県 長男の嫁)

口を開けば嫌味ばかり投げかけられるのか、義母の口に除湿乾燥機をつけたいという気持ちを表したストレートな川柳だ。
ネチネチと嫌味を言われているのかがよく伝わってくる。嫌味をいうくらいだったらスパッと文句を言ってくれ、そんな気持ちなのではないだろうか。

続いて銀賞。

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『服干せず イラつく母に 父干され』(茨城県 きの)

いったいどんな干され方をされているのだろうか、母のやり場のない怒りが父へと向けられているという、ちょっぴりお父さんへ同情をしてしまった。
少なくとも子供にはそんな姿を見せないでほしいものだ。

銅賞は最近ならではの句。

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『SNS 連絡素早く 気は重く』(兵庫県 ゆーみゃん)

フェイスブックやLINEに代表されるSNS。簡単で手軽に素早くコミュニケーションがとれる反面、メッセージを読んだことが送信者が分かる既読機能によって、早く返信をしないといけないなどプレッシャーに感じてしまうということだろう。

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これらの受賞作品の投稿者には、企画協力したパナソニック社の除湿乾燥機が贈られたそうだ。
人間関係のじめじめも吹き飛ばしてくれたことを祈る。