写真:TYOの株主優待企画で制作されたオリジナルキャラクター
配当金だけではなく、割引券や優待券、オリジナルグッズなど、その企業に関連する商品を提供する株主優待。近年ではオリジナリティあふれる株主優待制度がさまざま見受けられる。
その中でも、広告制作会社の大手・TYOの株主優待制度はとてもユニークである。700人を超える応募者の中から当選した10名の株主に贈られたのはオリジナルキャラクター。それも、TYOが誇る世界的なキャラクター作家であり、NHKの「どーもくん」などを手掛けた合田経郎氏が、株主のために制作したものだ。
合田氏が「15年のキャラクター作家人生の中で1番難しかった」と語るほど考え抜き、それぞれの個性が光るキャラクターが生み出された。
勤続42年の会社を来年退職する夫の「企業戦士だった姿をキャラクター化して欲しい」という奥様の希望で作られたのは、恰幅の良いスーツ姿のキャラクター。『困った、困った』と言っている日常の表情がそのままキャラクターになったものや、1歳の記念に応募されたものなど、1人1人の希望を基に丁寧に作られている。「生まれたばかりの子どものそばに、忙しくてなかなか居られない」という話を聞いて、“子どもが遊びたくなるキャラクター”を目指したものは思わず抱きしめたくなる可愛らしさだ。
株主にはオリジナルキャラクターのイラスト、画像データ、ぬいぐるみが贈られ、その後自由に使用することができるため、贈呈式で受け取った際には「年賀状に使いたい」などと言う株主もいたそうだ。
TYOの「オリジナリティに富んだ企画を通じて株主様により身近な企業でありたい」との想いから実現した今回の企画。もともとは上場市場変更記念の優待として1度きりの実施予定だったが、好評を受けて、今後も自社コンテンツを活用した株主優待の継続展開を予定している。
TYOホームページ
http://group.tyo.jp/
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