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「妖怪」や「幻獣」は、日本人が長らく伝承してきた文化の1つ。今回、“日本初公開”となる幻獣のミイラをはじめ、貴重な妖怪絵巻物など国内最大級となる約200点を展示するイベント「妖怪幻獣百物語」が、大阪市のグランフロント大阪北館ナレッジキャピタルのイベントラボで開催されている。

イベントで監修を務めるのは、妖怪のコレクター・研究家として知られる湯本豪一氏。「湯本コレクション」と呼ばれる約3000点にも及ぶ絵巻、錦絵、根付、着物、さらに貴重な妖怪のミイラまで幅広く収集し、その一部が会場で展示されている。

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まず、会場に入ると、「百鬼夜行図鑑」「化物づくし絵巻」など、江戸時代の貴重な絵巻物や肉筆画、衣装などが並ぶ。さまざまな種類の妖怪が描かれた絵巻など、怖いというよりもユーモラス、奇想天外な妖怪ワールドが垣間見られる。

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奥に進むと、幻獣たちのミイラが登場する。鳥天狗、雷龍、水虎、五大魔王尊など、日本初公開を含む、いずれも想像を超える形をした妖獣ミイラは必見。特に、小説家・怪異蒐集家の木原浩勝氏が所有する「件(くだん)のミイラ」も展示しており、このミイラのみ撮影可能となっている。

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会期中、湯本豪一氏による「妖怪ギャラリートーク」、木原浩勝氏による「怪談ナイト」などの特別イベントも開催。ナレッジキャピタルのカフェラボでは、今回のイベントとのコラボカフェ「妖怪カフェ」メニューとして、雪女の冷たさをイメージした「雪女の冷たすぎるフロート」なども販売し、展示とダブルで楽しめる。

「妖怪幻獣百物語」は、11月30日(日)まで。高校生以上当日1,000円(前売800円)、3歳以上当日600円(前売500円)。金色の件フィギュアが付いた前売券も数量限定で販売する(2,000円)

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妖怪幻獣百物語(テレビ大阪)

ナレッジキャピタル

(Written by Aki Shikama)