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阪神タイガースファンの地元、大阪で一心に信仰を集める神社が、大阪市天王寺区にある「大江神社」。閑静な住宅地の中にうっそうと緑がしげり、歴史を感じさせる。

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まず、広々とした境内の奥に鎮座するのが、通常の神社によくいる狛犬ではなく「狛虎」。これは、江戸時代に祀られていた毘沙門天の守護であり、明治時代の神仏分離によって吽形が滋賀に移され、残されたもう片方の阿形も、昭和20年(1945年)の大阪大空襲で焼夷弾を受けて耳が取れて歯が欠けてしまったまま、この一体だけが長年放置されていた。

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平成15年(2003年)8月、神社の氏子らによって吽形の狛虎が作られ、改めて2体の狛虎がそろった。

そして、奇しくもその年、阪神タイガースは18年ぶりにリーグ優勝。「大江神社の狛虎がそろったおかげで阪神はやっと優勝できた」と当時、在阪のマスコミにも大きく取り上げられた。

その後、阪神タイガースのファンが年中多く参拝していることで、大江神社は有名に。この神社にある立体型の「狛虎御守」も、参拝記念としてファンの間で人気という。

平成17年(2005年)にもリーグ優勝した阪神タイガースはそれ以降、リーグ優勝から遠ざかっている。18年もの間、優勝できなかったファンの間で“暗黒時代”と呼ばれる頃より、今は優勝争い、Aクラス入りの常連で、阪神ファン的にはマシではあるものの、そろそろ優勝シーンがまた見たい。阪神タイガースへの応援がマンネリ気味?――それはぜひ喝を入れに、大江神社に参拝してみてはいかがだろうか。

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大阪 夕陽丘 大江神社