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イタリアの鉄道、その運賃体系はやや複雑だ。日本のように距離制で特急運賃は一律、というわけではない。もちろん日本でも特急で格安の運賃がないことはない。だが、イタリアではその特急運賃が半値になることも“常識”なのだ。

イタリアの国鉄にあたるトレニタリア(Tranitalia)。例えば、ミラノとローマを結ぶ区間には、日本の新幹線にあたるFRACCIA ROSSA(フレッチャ・ロッサ)が走っている。最も高い普通運賃から始まり、割引運賃が2、3段階で存在する。特に、一番安い運賃だと、座席数がかなり少ないのか、売り切れである場合が多いものの、たまに見つけると即、予約・決済するのが賢明だ。

■平日、特に火〜木の日中は安い。週末も狙い目
■できる限り早めに予約する(座席数限定)

ただ、割引運賃には注意すべき点もある。座席指定ができなかったり、変更不可だったりする。事前の予定がはっきりしないなら、別の割引運賃または直前か当日に普通運賃で乗るほうが正しいのは言うまでもない。

このような割引運賃は、イタリアのみならず、ドイツやフランスなどの高速鉄道でも見かける。イギリス・ロンドンとフランス・パリを結ぶ「ユーロスター」も、事前予約で時間帯を選ぶと、飛行機のビジネスシートに当たる1等席が格安で乗れることもザラ。ヨーロッパを個人で旅するなら覚えておいて損はない。

TRANITALIA

(Written by AS)