全国のスーパーやコンビニなどでおなじみの納豆パック『おかめ納豆』。このおかめ納豆を製造するのは、茨城県小美玉市に本社・研究所を構える全国の納豆生産量シェア1位を誇るタカノフーズだ。創業1932年(昭和7年)と日本で最も歴史ある納豆メーカーで、いまや全国、そして海外でおかめ納豆は広がっている。
タカノフーズ本社工場の一角に「納豆博物館」がある。納豆の博物館は、おそらく日本でここだけだろう。博物館のオープンは平成8年(1996年)。入場無料とあって、平日にも関わらず、親子連れらが多く訪れていた。
入口を入ると、まず「おかめ納豆」をはじめとした納豆パックやグおかめちゃんのグッズなどが並び、軽快な「納豆ソング」が流れていて驚いた。
その奥に、納豆博物館の入口があった。入ってすぐ、納豆誕生時のエピソードが紹介され、納豆に関するさまざまな資料、納豆を作るための家庭用の釜が置いてあるなど、子どもから大人までわかりやすい展示内容だった。たとえば、平安時代に源義家が東北遠征時、わらづとの中に入れて馬の胴にくくりつけていた煮豆が発酵して納豆が広まった言い伝えなど、納豆好きでもなかなか知らないであろうネタも。
実は、納豆は日本だけでなく世界にもあることも紹介されていて、韓国や中国などでは日本と異なる独自の納豆が発展していった様子なども紹介されていた。子どもたちに人気だったのは、納豆のミニテスト。正解に一喜一憂する様子が見られた。
なお、納豆博物館とともに、納豆工場も見学できる。工場見学は日時が決まっているので、事前に開催時間等を確認するのをおすすめする。
納豆博物館見学ツアー おかめ納豆 タカノフーズ株式会社