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チェコ・プラハのヴルタヴァ川にかかる「カレル橋」は、プラハ最古の石橋として知られ、チェコを代表する有名スポットとして世界じゅうから観光客が訪れ、いつも混雑している。橋そのものは歩行者天国だが、とにかく人が多いので、ゆっくり写真を撮るのも大変。さらに、土産屋やストリートパフォーマー、似顔絵描きたちもいるので、いつもにぎわっている。

このカレル橋に、ぜんぶで30体もの聖人像が両脇に立っている。

実はこの聖人像、カレル橋に最初からあったのでなく、17世紀から19世紀にかけて続々と立てられていったという。カレル橋自体はゴシック様式、聖人像がバロック形式であることが多いことから、見ればその時代差もわかる。

この聖人像の中に、日本でおなじみのフランシスコ・ザビエルがいる。

フランシスコ・ザビエルの像は、旧市街地側から見ると左側の5番目、逆のプラハ城の側からだと右側の11番目にある。しかも、注目して欲しいのは、フランシスコ・ザビエルを支える人々の中に、明らかに東洋人のような風貌の人物がいること。残念ながら、その人物がいったい誰なのかまではわからないようだ。

はるばるヨーロッパからキリスト教の布教のために日本にやってきたフランシスコ・ザビエル。東洋とは切っても切れない縁があり、これがこのカレル橋で見られる。西洋と日本との接点をチェコのプラハで感じることができる。

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(Written by AS)