淡輪、私市、御幣島、百舌鳥八幡、十三、牧落、喜連瓜破…
これらはすべて、鉄道の駅名にもなっている、大阪に現在もある地名。あなたはいったい、どれだけ読める?
その中の1つ、JR東西線「御幣島駅」を初めて訪れた時、下にふりがながなければ読めなかった。「ごへい・・・しま?」となんとかつぶやいた名称は、不正解。ちなみに、御幣島は、大阪市西淀川区の神崎川左岸にある。難波八十島(なにわやそじま)の1つとして古代から存在する。地名の由来は、御幣(みてぐち)から。駅周辺には江戸時代、御幣島村があった。
また、淡輪(たんのわ)は、大阪府南部の岬町にあり、阪南市との境目に位置する。歴史は古く、あの『日本書紀』にも、雄略天皇9年5月条に「田身輪邑(たむわのむら)」という記述が残る。中世に淡輪荘という荘園、江戸時代に淡輪村となり、1955年(昭和30年)に合併して岬町になるまでずっと淡輪村だった。
私市(きさいち)があるのは交野市で、市のほぼ中央。隣接する私部(きさいべ、きさべ)と同様、皇后領だったことに由来する。江戸時代は私市村。
正直、大阪に住む地元民でもすべてしっかり答えられるかは疑問なほど、大阪には難読な地名、駅名が本当に多い。その地名の由来、歴史を1つ、1つ紐解くとさらに奥深い。
[答え]
たんのわ(南海)、きさいち(京阪)、みてじま(JR)、もずはちまん(南海)、じゅうそう(阪急)、まきおち(阪急)、きれうりわり(地下鉄)