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ランニングシーズンの到来だ。全国では1500を超えるランニングイベントが開催され、2月には国内で最も注目を集めるマラソン大会、「東京マラソン」も控えている。自身が参加する大会で完走タイムを少しでも縮めようと、日々練習に励む人も少なくないのでは?

運動中にアミノ酸や糖分入りの飲料を飲む、もしくは運動後に効率的に筋力アップするためにプロテインを摂る、といった習慣は、もはやランナーにとって常識。
では運動前、すなわち「プレワークアウト」に摂取すると“いいもの”があるのはご存知だろうか?

それは「シトルリン」だ。
「シトルリン」とは、スイカや冬瓜、キュウリなど、ウリ科の植物に多く含まれるアミノ酸の一種。プレワークアウトにシトルリンを摂取すると、特に血液の供給が必要な部位でシトルリンがNO(一酸化窒素)の供給源となり、血管を拡張して血流を促進する働きがある。そして、酸素や糖の組織への運搬が円滑になることで、持久力の向上や、筋肉疲労の改善など、運動パフォーマンス向上効果が期待できるという。シトルリンはまさに今、ランニングをはじめとするスポーツ愛好家から「スーパーアミノ酸」として注目を集めているのだ。

そんなスーパーアミノ酸のシトルリン。実は最新の研究で、初めてヒトを対象に“運動前のシトルリン摂取が、運動パフォーマンスアップに繋がる”ということが実証されたそうだ。

試験は、日頃から運動習慣があり運動機能の高い20〜30 代の男性22人を対象に実施。試験食としてシトルリン2.4g/日もしくはプラセボ(偽薬)を8日間経口摂取させ、最終日の試験食摂取1時間後にエルゴメーターによる4 kmのタイムトライアルを実施するというもの。その後、走破時間、酸素利用効率を測定したところ、シトルリンを摂取した場合の4卅破時間は、していなかった時(プラセボ摂取時)とくらべ1.5%も短縮したという結果がでたという。さらに酸素利用効率が向上する傾向にあることも示され、被験者の体感アンケートにおいても、「筋肉の疲れ」や「集中力」に関して有意な改善効果が見られ、「全体的に楽に漕げた」と回答する傾向が認められたそうだ。

5%短縮データ
【図2】酸素利用効率データ


【図3】VASアンケートデータ
<4km走破時間>
<酸素利用効率>
(単位酸素消費量あたりの回転強度)
<VASアンケート結果>
(運動試験直後)

この検証試験の第一人者で「プレワークアウト研究会」(※)発起人、北里大学 小林教授は「今回の試験結果から、プレワークアウトにシトルリンを摂取することで、運動パフォーマンスアップや疲労回復効果が期待できることが示されました。今後、ランニングを始めさまざまなスポーツシーンでの有効性が期待できます。」とコメント。
走破タイム短縮のポイントは、シトルリンを「運動前=プレワークアウト」に摂取すること。
運動前の新習慣として、是非試してみてはいかがだろうか。

(※)「プレワークアウト研究会」とは
2014 年5 月、北里大学 薬学部 生薬学教室 小林義典 教授を発起人として、運動前の新しい習慣である「プレワークアウト」の有効性と、「プレワークアウト」に適したアミノ酸(シトルリン、アルギニン)の社会的認知と理解獲得を目的として組織された団体。

プレワークアウト研究会
http://pre-workout.jp/

(Photo by Joel Abroad