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飛行機での楽しみが「機内食」という人、けっこういるはず。近ごろ、エコノミークラスでも、航空会社によっては有名店とコラボレーションしたり、味のレベルアップに力を入れたりしている。

長距離国際便の機内食、エコノミークラスの場合、通常は2種類から選ぶ。例えばJALだと、和食と洋食といった具合。実はさらに、機内食を事前に指定できるサービスも存在する。フルーツミール、子ども向け、乳幼児向け、ヒンズー教徒向けなど。そんな中、キャセイパシフィック航空を利用する際、事前に約20種類から選べるのを知り、ためしに「低カロリーミール」を頼んでみた。

まず、「低カロリーミールで良い?」と客室乗務員が座席まで聞きに来た。念のため、「変更できるのか」と聞いたが、変更できないと返された。その後、一般的な機内食より先に持ってきた。もちろん種類は1種類しかない。食べてみた感想は、率直にいうと「味が薄い」。薄味ならまだ良い方で、まったく味付けされていないこともあった。機内食は通常、味付けが濃いので、薄味が好きな人は良いかもしれないが。

今回の旅程、関空〜台北〜香港と香港〜ミラノで、機内食は片道だけでも合計4回。そのすべてで低カロリーミールだった。最初は良かったのだが、往復ともなるとさすがに飽きてきた。特にひどかったのがミラノ発の便で、1回目も2回目もほぼ同じメニュー、しかも味がついていない。さすがに、夜食のカップ麺を2杯も食べてしまい、低カロリーの意味がまったくなくなってしまった。

特別機内食、安易に頼むのはやめたほうが良いかも、というのが1つ、教訓になった。

(Written by Aki Shikama)