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海外滞在が長くなると、日本食が恋しくなってくる。日本料理店は世界各地で増えているが、中国人が経営する店が大半で、日本人によるレストランは高価なことも多い。

アメリカ・シアトル中心部にあるショッピングセンター「West Lake Center」のフードコートで、さまざまな麺を取り扱う店舗を見つけた。そこのメニューにあったのが「Udon Soup」。直訳すると、うどん汁とでも言うべきか、とりあえずオーダーしてみた。ちなみに、スタッフは日本人でなく中国人らしかった。価格は日本円で900円ほど。

ほどなく、出来上がったうどんのスープを渡された。器いっぱいにうどんの麺をはじめ、三つ葉、白菜、ネギなどが入っているが、よく見ると、もやしやマッシュルームといった日本のうどんではなじみの薄い具材も。「豆腐入り」を頼んだのだが、その豆腐も白い絹ごしや木綿ではなく、揚げ豆腐だった。

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とりあえず一口、二口と食べてみた。うどんの麺はコシがあり、食べられる。ただ、肝心のスープが、日本のだし汁とはまったく違った。以前、台湾や東南アジアで食べた麺のスープに似ている。つまり、かつおやこんぶのだし汁でないため、うどんが入っていてもまったく違う代物だった。

アメリカ人には、うどんは受け入れられても、かつおやこんぶのだし汁はまだ浸透していないのだろうか。日本人的には、そのだし汁がないとうどんの旨さが引き出せないと思うのだが・・・・・・

(Written by AS)